このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

物欲AVコモノ道 第75回

「Apple TV」を試す――映画のネットレンタルが本格化!?

2010年11月15日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

iTunes Store上でのコンテンツの充実が鍵

メニューから「インターネット」を選ぶと、このように利用できるサービスが表示される

メニューから「インターネット」を選ぶと、このように利用できるサービスが表示される

 iTunes Storeで配信している映画の再生のほか、「YouTube」やPodcast、インターネットラジオの再生にも対応している。また、「MobileMe」や「Flickr」上にアップロードされた写真をテレビに表示するといった機能も備える。

 iTunesの「ホームシェアリング」機能を利用し、MacやPC上の音楽や映像をストリーミング再生することも可能だ。

「ホームシェアリング」(左)や「AirPlay」(右)の設定もある

 iPhoneやiPad向けに今後提供される、iOS 4.2の機能である「AirPlay」にも対応する。ネットワーク経由でコンテンツを共有するための仕組みで、これによりiPhone内の音楽などのコンテンツをApple TVで再生できる。

 このAirPlayが使えるようになれば、Apple TVを介してAVアンプなどで音楽を再生できるようになる。昨今、AVアンプなどにおいてiPhone/iPod対応がトレンドとなっているが、Apple TVがあれば同様の環境を気軽に構築できるわけだ。

 このように、単にiTunesで映画を購入/レンタルして見るだけでなく、インターネット上のコンテンツ再生など、さまざまな使い方ができる。ただ、機能面で唯一残念なのはDLNAには対応していないこと。PC上のコンテンツを再生するにはiTunesのインストールが必須であり、たとえばWindows 7が持つDLNAサーバーの機能を使って動画を配信し、それをApple TVで再生するといったことはできない。

 また、現状ではiTunes Storeで提供されている映画のタイトルは多いとは言い難い。サービス開始時点で1000本以上のタイトルがラインナップされたとのことだが、作品によっては日本語吹き替え版のみで字幕版がない、シリーズ物で最新作はあるが過去の作品がない、といったケースが多く見受けられる。

 確かに8800円という価格を考えると、YouTubeをはじめとするインターネット上のコンテンツ、あるいはMacやPC上のコンテンツを再生するためのデバイスとしてだけでも十分にお買い得感はあるが、同様の機能を持つセットトップボックスはもはや珍しくない。このように考えると、やはりiTunes Storeでどれだけタイトルが充実するかが、Apple TVの普及のポイントになりそうだ。


■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中