大容量のファイルも高速で送れる
次に画像や動画データを送受信してみた。まず画像データだが、猫の写真をケータイで撮影して送ってみたが、特に何の問題もない。データBOXで写真を選択し、サブメニューから[iC送信]を選択すればいいだけだ。あとは互いにケータイをタッチするのは同じ。プロフィールを送るより時間がかかるとはいえ数秒の差。まったく気にならない。受信側はデータBOXのマイピクチャにある「外部取得データ」に写真が保存されている。
では動画はどうか? これは大変だ。まず2種類の動画を用意した。ひとつは8秒のHD動画、もうひとつは40秒のQVGA動画だ。HD動画は「タッチし続けて10分」、QVGA動画は「タッチし続けて20分」ほどかかった。さすがにこれは非現実的な使い方だ。実験中もひとつのケータイを下にして上からケータイを載せる、という方法で時間を測っていた。
ただし転送自体は可能で、ちゃんとデータBOXのiモーション・ムービーの外部取得データのフォルダーに保存されていた。サイズが小さい短い動画であれば、多少は使い物になるだろう。
auやソフトバンクなど
他社ケータイにも送れるのか?
他社ケータイとの通信も実は可能だ。公式に対応していると保証されているわけではないので、組み合わせによっては問題が生じるケースもあるかもしれないが、ドコモケータイから、au「SH004」、ソフトバンク「942P」にはプロフィールやデータを送ることができた。特にauは「Touch Message」というサービス名で専用の画面もあるなど使いやすくできている。SH004からテキストメッセージを作成して、N-04Bに“タッチ”で送ってみるとメモ機能内に保存できた。942Pも同様に送受信はまったく問題なかった。
使ってみると便利な機能 対応機種は広がるか?
というわけで、文字中心の軽いデータを相手に送るにはとても便利な機能だとわかる。ドコモの「iC通信」の場合は、電話帳と静止画、動画のほか、スケジュール、送受信メール、テキストメモ、PDF、トルカを相手に送ることができる。この最後のトルカは同じおサイフケータイのサービスだからこそ、連携して便利に使えそうだ。たとえば飲み会で幹事さんにクーポンを渡すときには便利だろう。普及すれば赤外線やメールを使ったデータ交換よりも便利なはず。まずは一度使ってみていただきたい。
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