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初期導入コスト不要、月額30万円前後で利用可能

リンク、ioDrive利用可能な専用レンタルサーバー

2010年11月12日 10時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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 モバゲー、GREE、mixiといったソーシャルアプリ市場が盛り上がりを見せている。しかし、その中で成功を得られるかどうかは中々難しい問題だ。アプリケーション開発社としては、最低限のコストで小さく始め、大きく育てる展開を狙いたいところだが、どんなきっかけでサービスの人気が沸騰するかは予測しにくい部分がある。

9月に実施されたmixiのフルオープン化を発表するイベントから

 そこで注目を集めているのがクラウド型のサービスだ。初期導入コストが低く、必要に応じてスケールイン/アウトもしやすいといった特徴がある。そこで「AWS」(Amazon Web Services)やニフティクラウド、IIJ GIO、IDC NOAHといったクラウドサービスが、こうしたソーシャルアプリを最初に提供するプラットフォームとして採用されることが多い。

 しかし、クラウド環境には限界もある。ひとつはパフォーマンスの問題。もうひとつが課金体系がデータ転送量などによる従量課金制となっている点。ある程度の規模にサービスが育ってくると、専用サーバーを利用するより割高になってしまうケースがあるほか、ランニングコストの計画が立てにくいといった問題もある。

 そんなソーシャルアプリの市場に目を付けたのが、専用レンタルサーバーサービス「at+link」を提供しているリンクだ。

 同社は11月12日、ソーシャルアプリ開発社をターゲットにした新しいホスティングサービス「at+link アプリプラットフォーム」を発表した。

サービスの特徴(リンク提供)

 at+link アプリプラットフォームは、料金体系に定額制(初期費用なし)を採用した専用サーバーサービスで、標準では5台のウェブ/アプリケーションサーバーと1台のデータベース(DB)サーバーが利用できる。サーバーはすべて、インテルのXeonを採用しており、回線速度は2Gbps。共用ファイアウォール/ロードバランサー(冗長構成)がセットになっている。DBサーバーはストレージに、ioDrive社のioDrive(SSD) 160GBを搭載したプランAの料金は月額31万5000円。ioDriveを省いた構成で25万2000円となる。

ioDrive

 ioDriveは、SSDを使用することで毎秒750MBを超す高速転送(シーケンシャルリード・ライト、一般的なSAS HDDの10倍以上)が可能。DBの高速化のためにサーバーを分散するといった配慮が不要になる一方で、オンメモリーでDBを構築するよりコスト面でも有利。160GBのioDriveの場合、40GB程度の補助領域を備えており、必要に応じて適時切り替える仕組みを持っているため、書き換え耐性も通常のハードディスク型SSDに比べ10~20倍程度高いという。

 ioDriveは高速/高信頼性/運用が容易といった特徴を持つが、導入コストは安価ではない。初期費用不要の定額制という特徴が生きる部分でもある。

サーバーの標準構成ならびに、主なスペック

 通称“5秒ルール”と呼ばれるソーシャルアプリにおけるウェブ応答速度の基準に対応するため、専用のHTTPトラフィック監視機能も用意している。5秒ルールとは、一定時間(3~5分程度)内に5秒以上の応答時間がかかるセッションが1000を超えると自動的に、SNSのアプリ一覧からリンクが切られてしまうというもので、一般的な監視技術よりも高い精度が求めれる。

 また、申し込み後5営業日で利用が開始できる点や最低利用期間が1ヵ月と短い点、負荷の集中が予想されるアプリ公開後5日間は無償で5台のサーバーの追加が可能な点、90分程度でサーバーの追加ができ、ウェブ/アプリケーションサーバーの場合1050円、DBサーバーでは5250円(ioDrive搭載)/3150円(非搭載)の日割り計算で料金が発生する点など、スケーラブルな内容になっている点も魅力だ。

 リンクでは、サービスの規模感が明確で計画的な導入を効率よく実施したいという、ソーシャルアプリの経験をある程度積んだ開発社に最適なサービスとしている。月10契約程度を想定して、年間2億円の売上を見込むという。

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