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パナソニックのマイクロフォーサーズ最新モデルを試す

タッチ液晶&高速AFが魅力! ミラーレス一眼「LUMIX GH2」

2010年11月11日 12時00分更新

文● 周防克弥

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AF速度は組み合わせるレンズに大きく依存

 本機の最大の特徴と言えるのは、世界最速を謳うAFだ。「DMC-GH2K」キットレンズである「LUMIX G VARIO 14-42mm」で試したところ、普通のデジタル一眼レフでの位相差検出方式のAFと同レベルといっても差し支えないくらい早くAFが動作した。

 今回はやや古い(昨年リリース)14-45mmレンズと20mmレンズも一緒に使ってみたのだが、レンズへの依存があるらしく、14-45mmでは14-42mmに比べて若干遅くなり、20mmではさらに動作速度が落ちた。

 それでも普段筆者が使っているオリンパスの「E-P1」に比べれば雲泥の差と言っていいほどの速度差がある。なお、最速だと約0.1秒で合焦するという謳い文句だが、これは「DMC-GH2H」(実売価格15万円前後)のキットレンズである「LUMIX G VARIO HD 14-140mm」を使った場合。とはいえ、GH2ならば14-140mmを使わなくとも、従来のデジタル一眼よりも速いAF速度を実感できる。


高速になったAFは
背面タッチパネルとの相性がバツグン

20mmレンズでの作例。プログラムオート、F5.0、1/125秒、AWB、ISOオート(ISO160)。自由度の高い液晶モニターのおかげでアングルは自由自在。液晶パネルでピント位置をタッチすれば、ピントのあった瞬間にシャッターが切れる

20mmレンズでの作例。プログラムオート、F5.0、1/125秒、AWB、ISOオート(ISO160)。自由度の高い液晶モニターのおかげでアングルは自由自在。液晶パネルでピント位置をタッチすれば、ピントのあった瞬間にシャッターが切れる

14-42mmレンズ(42mm側)での作例。絞り優先オート、F5.6。ほぼ最短撮影距離。シャープネスは標準的。ボケ具合も自然でキットレンズとしてはコストパフォーマンスが高い

14-42mmレンズ(42mm側)での作例。絞り優先オート、F5.6。ほぼ最短撮影距離。シャープネスは標準的。ボケ具合も自然でキットレンズとしてはコストパフォーマンスが高い

 AFの動作速度はコンシューマー向けクラスの位相差検出方式デジタル一眼と同等か、それ以上の速さで動作するし、精度も高い。背面タッチパネルとの相性もよく、触った箇所に瞬時にピントが合う。

 ミラーレスタイプの欠点とされるAF動作速度なのだが、LUMIXシリーズでは元々速い部類に入っていたがGHシリーズでさらに動作速度が速くなり、コントラスト検出方式=遅い、の考えは当てはまらない。

 新機能ではないのだが、タッチした部分を追いかける追尾AFは、タッチパネルとの組み合わせで最大の効果を発揮するのだろう。AEロックに近い感覚でフォーカスロックができてフレーミングが自由にできるのは改めて感心した。

 一眼レフスタイルをとっているためミラーレス型としては多少大柄ではあるが、APS-Cサイズのセンサーを採用するデジタル一眼レフに比べて十分に小さく軽く、AF動作も人が走る程度の速度なら十分に追いつける。一般的な家庭での用途や趣味の写真ならGH2は十分に活躍してくれることだろう。

3D撮影専用レンズ「H-FT012 LUMIX G 12.5mm/F12」(実売価格2万円前後)にも対応

3D撮影専用レンズ「H-FT012 LUMIX G 12.5mm/F12」(実売価格2万円前後)にも対応

レンズが2つ並び、撮像素子に左右2枚の映像(光)を投写することができる

レンズが2つ並び、撮像素子に左右2枚の映像(光)を投写することができる


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