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賞金付きオープンソース”Kinect”ドライバ開発コンテスト!

2010年11月10日 12時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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跳ね上がる賞金額
最初のハッキング成功者が出現

 Adafruit Industriesのコンテストが発表された直後、その旨を記事化した米CNETに米Microsoftからのコメントが寄せられた。同社による声明は「Microsoftは製品への改変を許可してはおらず、こうした製品のハッキング行為を減らすような安全策をハードウェアやソフトウェアに多数施している」といった内容で、明らかにコンテストに対して不快感を抱いている様子がわかる。こうしたMicrosoftの声明を受け、Adafruit Industriesではすぐさま「よろしい、ならば賞金額を倍の2000ドルに増やそう」と発表している。

 こうした中、発売からわずか3日でAdafruit Industriesが提示した課題をクリアする者が出現した。Natural User Interface(NUI) Groupの掲示板に投稿されたAlexPという開発者のYouTubeビデオには、動作するKinectから取得したRGBカメラの映像と深度センサーのステータスがWindows 7マシン上のウィンドウに表示されている様子が映っている。同氏は、以前にもPS3用USBカメラ「PLAYSTATION Eye」をベースにした同様のプログラムを完成させており(「Sony PS3Eye running under Windows!!!」)、その延長で今回のKinectデータ取得を実現したとみられる。

Kinectの動作の様子(「The Kinect Robot aka Johnny 5 is alive!!!」)

Kinectの動作の様子(「Kinect Color and Depth Cameras on Windows 7)

 この動画が投稿されたことをAdafruit IndustriesもBlogの中で報告している。だがこの件を報じたGameSpotでは、記事掲載から1日が経過した11月8日にMicrosoftからの返答があり、今回のAlexP氏の投稿が完全なハッキングではなく、単にデータを取得しているに過ぎないとのコメントを紹介している。Microsoftによれば「Kinect for Xbox 360はソフトウェアとハードウェアの両面において、いかなるハッキングも行なわれていない。この動画で示されているのは、Kinect for Xbox 360と他のデバイスとの接続を実現するドライバが作成されただけであり、我々としてはこの使い方をサポートしない」との見解だ。

 Adafruit Industriesではこれに対抗すべく、さらに賞金を増額して2000ドルから3000ドルへと引き上げる声明を出した。その中のコメントで「Microsoftよ、Kinectはいずれハッキングされ、リバースエンジニアリングが行なわれ、多くの人々がこれまでMicrosoftが想像したこともないようなクールなことを成し遂げるだろう。子供たちは最初のロボット工学プロジェクトでKinectを利用し、アーティストらは楽器やアートとしてそれらを活用するようになる。これは非常に良いことだ」と挑発するとともに、ハッキングの重要性を訴えている。

 Adafruit Industriesが求めるハッキング要件をAlexP氏が今後満たして賞金を受け取るのか、あるいは別の誰かが必要な文書を揃えて賞金を受け取ることになるのかはわからない。MicrosoftがAdafruit Industriesの挑発を超える”クールなこと”を成し遂げる可能性も十分ある。両者の今後の動向に注意する必要があるだろう。


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