「Microsoft Office for Mac 2011」で実現された新機能の1つに、オンラインを通じた文書の共有がある。そのバックエンドに利用されている「Windows Live」は、名前こそWindowsと付くが、実はMac OS Xにもフレンドリーなサービスに生まれ変わったようだ。
ということで、Macでどのようなことができるのか、マイクロソフトはどのように考えているのか? そこのところを、マイクロソフト 社長室 コーポレートコミュニケーション部 PRマネージャー 飯田 征樹氏、コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 ウィンドウズライブ本部 プロダクトマネージャー 宇野 誠氏、コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 ウィンドウズライブ本部 プロダクトマネージャー 内河 恵氏に伺った。
— マイクロソフトにとって、そしてMac OS XユーザーにとってのWindows Liveとはどのようなものでしょうか?
宇野:Windows Liveは、コンシューマー向けに無償提供しているウェブサービスとソフトウェア群の総称です。マイクロソフトがインターネットで展開中のサービスを大きく3種に分けた場合、検索では「Bing」、コンテンツポータルでは「MSN」、そしてコミュニケーションと共有の分野が「Windows Live」となります。コミュニケーションを具体的にいいますと、ウェブメールの「Windows Live Hotmail」(以下、Hotmail)やIM(インスタントメッセンジャー)の「Windows Live メッセンジャー」(Mac OS X版は「Messenger for Mac」、以下Messenger)ですね。
— 現在の「Windows Live」の状況を教えてください。
宇野:全世界のアクティブユーザーが5億人以上、規模としてはSNS大手のFacebookと同じです。日本国内のユーザーは700万人になります。Windows Live メッセンジャーによるサービスは3.3億人で世界第1位、日本も600万人で1位です。ウェブメールのHotmailは約3.6億人で世界第1位、日本は510万人で国内第2位です。オンラインサービス全体では、滞在時間で測った場合のシェアは12%と把握しています。
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