ドコモが発表した冬春モデル28機種には、新スマートフォンが4機種も含まれる。発表済の「GALAXY S」と「GALAXY Tab」(関連記事)、さらに年内の追加発表が予告された謎のタブレット端末を合わせ、ドコモのスマートフォンは合計7機種。会場に展示されたのは実際に操作可能な端末ばかりというのもうれしい限りで、大いに盛り上がった。ここでは今回発表された4機種の画面写真を中心に見ていこう。
なおいつものことながら、本記事の最後にスペック表を掲載しているので、そちらを参照しながら記事を読み進めてほしい。
初のATOK&防水スマートフォン
東芝「REGZA Phone T-01C」
ATOK搭載のAndroid端末としては同じ東芝のau「REGZA Phone IS04」もあるが、発表会時はモックアップのみだった。Android向けATOKが一般にお披露目されたのはこの「REGZA Phone T-01C」が初めて。推測変換はもちろん、ユーザー辞書や定型文の編集も可能だ。
なおT-01CのOSはAndroid 2.1だが(来春の2.2へのアップグレードを予定している)、OS 2.2でないと対応しないはずのBluetooth HIDプロファイルに対応済み。この日は試せなかったが、説明員によると、市販のBluetoothキーボードとATOKで快適な長文入力が可能とのこと。
テンキー入力やフリック入力のほか、少ない指の動きで文字入力ができる「ジェスチャー入力」にも対応。フリック入力のように、下方の文字が指の陰に隠れないので確実に入力できる。
ジェスチャー入力には上級者用向けの「ジェスチャー入力Pro」なるものも用意されていた。通常のジェスチャー入力は、キーに触れると花びらのような入力ガイドがすぐに表示されるが、Proの場合はこの花びらガイドがワンテンポ遅れて現われる。ジェスチャー入力に慣れている人は、花びらガイドを見ずに高速に入力できるというワケだ。通常のジェスチャー入力は花びらガイドが出るまでの時間は固定されているが、Proの場合はタイミングを自由に調整できる。
おサイフケータイ対応アプリも一部動作していた。12月にスタート予定のマクドナルドのアプリは、割引クーポンのほか、マップとGPSを使った店舗までの道案内や新メニュー案内などを可能利用で、とても使いやすそうな印象を受けた。
ブラウザーがFlash Lite 4.0対応で、ニコニコ動画やUstreamのコンテンツは再生不可。ただモスバーガーのサイトは問題なく再生できた。端末のレスポンスは調整中とのことだったが、実際に試用してみたところ、ピンチでのズームやフリックによるスクロールなどはじつにキビキビとし、まったくストレスなく閲覧できた。
レグザの高画質エンジンはワンセグに加え、YouTubeでも威力を発揮。さらにフレーム補間設定もあり、なめらかな映像が楽しめる。実際に試してみたが「REGZA設定」の効果は確かに感じられ、映像や色がクッキリと見やすくなった。テレビ視聴に便利な充電用クレードルも付属する。ただし端末本体はIPX5、同7等級の防水性能だが、クレードルは防水非対応だ。