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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第39回

さまざまなIDとパスワードをアプリで管理する技

2010年11月09日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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サーバー経由で複数デバイスのデータを同期できる

 NIS 2011以外のセキュリティーソフトを使っているなら、パスワード管理専用のソフトを利用しよう。なかでも、複数のパソコンやiPhone、Windows Mobile端末、Palmなどのスマートフォンを使っているなら「Roboform プロ版」が便利だ。シェアウェアで価格は3675円。パソコン1台につき1ライセンスが必要になる。

 Roboformをインストールした状態でウェブサービスにログインすると、登録ダイアログが開くので「保存」をクリックする。ノートンIDセーフとは違い、ウェブページのアイコンは表示されないので、名前はわかりやすく付けておきたい。登録した項目はフォルダー分けできるので、登録数が多いなら「SNS」や「ネットショップ」などに分類しよう。

マスターパスワードを設定

「Roboform」のマスターパスワードを設定する

2時間以上操作していないときは、マスターパスワード入力を求められる

2時間以上操作していないときは、マスターパスワード入力を求められる

アカウント情報を登録する

アカウント情報を登録する

「ログイン」メニューから登録したウェブサービスにログインできる

「ログイン」メニューから登録したウェブサービスにログインできる

 スマートフォンなどの携帯デバイスでこそ、パスワード管理ソフトを利用したいが、小さなキーボードで登録作業するのは負担が大きい。そこで、パソコンで入力したデータを同期しよう。「RoboForm Online」でアカウントを作成すれば、データをクラウドにアップロードして、ほかのデバイスと同期できるようになる。

自動同期の設定

自動同期するなら「ロボフォームオンラインサーバーとの間で自動で同期」にチェックする

 iPhoneから利用するには、App StoreからRoboFormアプリをインストールする。価格は無料だが、iPad版は用意されていない。アプリを起動したら、RoboForm Onlineのアカウント情報を入力。ウェブサイトを選択してマスターパスワードを入力すれば、ログインできる。

 iPhone標準のSafariからRoboFormの機能を利用することはできないので、RoboForm内でSafariを使ってウェブページを表示している。閲覧が終了したら「Exit」をタップすると、RoboFormの画面に戻れる。

RoboForm Onlineのデータと同期

RoboForm Onlineのデータと同期

登録した項目が一覧できる

登録した項目が一覧できる

RoboForm内でSafariが表示される

RoboForm内でSafariが表示される

 「Firefox」のアドオンや「Google Chrome」のエクステンションは、RoboFormのウェブサイトからダウンロードできる。

 Roboform プロ版は3675円なので、1台のパソコンとスマートフォンで利用するだけなら安く済む。複数のパソコンにインストールすると割高になるが、無料版を利用する手もある。30日間の無料試用期間が終了すると、「ログイン帳」の数が10個までに制限される。つまり利用するサイトを10個まで厳選するならば、無料版を継続利用してもいいだろう。

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