このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

いま旬のビジネスPC 第22回

PCが自動で電力を節約してくれる

NECの「タイプMG」を試す

2010年11月08日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

壁に寄せて設置できる上方排気システム

 タイプMGの背面パネルを取り外して本体内部を見てみると、内部の空間が広くとられた設計になっていた。まず、本体下部に電源ユニットがあり、電源ユニットのファンが吸気の役割も担っている。

本体背面の様子。右上のパネルを外すとメモリーにアクセスでき、それ以外は吸気口となっている

各パーツは液晶の裏面に取り付けられているため、ネジを外すと液晶ごとマウンターから外れた。内部は空間に余裕のある構造になっている

 その上に3.5インチのHDDがあり、右側にはマザーボードを配置している。マザーボード上のCPUを冷やすのはヒートパイプでつながれた冷却ファンで、筐体内部の熱とともに液晶上部から排気するシステムになっている。

 タワー型PCのように背面から排気する場合は、熱がこもるのを防ぐために背面と壁との間隔を取らなければいけないが、本製品では本体下部から吸気、上部から排気する構造のため、アームが接触するギリギリまで壁に寄せて設置できるので、デスクスペースの節約に貢献してくれそうだ。


自分の業務に適した省スペースPCを導入できる

 最後にタイプMGの性能を「CrystalMark 2004R3」で計測してみた。なお、今回用意下タイプMGは、完成前の試作機となるため、ベンチマーク結果は製品版とは若干異なる可能性がある。

 結果としては、7200rpmの3.5インチHDDを搭載しているので、HDD性能は高く、大きめのファイルのコピーも快適だった。また、本製品はCPU内蔵グラフィックスを使用しているのだが、2Dグラフィックスの描画性能を表すGDIの値がかなり高いのも特徴だ。もちろん、Core i5-560M(2.66GHz)を搭載しているだけに、CPU性能の値が高い。

「CrystalMark 2004R3」によるベンチマーク結果

 ただ冒頭の通り、タイプMGのラインアップは3種類あるので、自分の業務用途に合わせて選択し、BTOでカスタマイズできる。標準保証が充実した省スペースPCを探しているなら検討してみたい1台だ。

MateタイプMG「MK26M/GF-B」の主なスペック
CPU CPUにCore i5-560M(2.66GHz)
メモリー 2GB
グラフィックス CPU内蔵
ストレージ HDD 160GB
インターフェース USB 2.0×8、アナログRGB出力、1000BASE-Tほか
サイズ 幅463×奥行き217×高さ434mm
重量 約12.2kg
OS Windows 7 Professional 32bit版
標準価格 23万9400円

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ