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iPhoneは大刀、Androidは小刀

スマホ決戦に、余裕を見せる孫正義社長

2010年11月05日 17時03分更新

文● 大河原克行

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全機種Andorid 2.2を搭載している点が特徴

二本差しで戦に挑む、ソフトバンク

 そして、孫社長は、この2割の市場に対しても容赦がない。

3D携帯の発表に伴い、自らも3Dメガネをかけてプレゼンする孫正義社長(GALAPAGOS 003SH/005SHは裸眼で立体視が可能)。3D Ustreamのデモなども行われた

 「見た目や姿、形が似ているだけでは、iPhoneには追いつかない。そこが他社と、ソフトバンクの違うところ」とする。

 孫社長がこだわったのはAndroid OS2.1ではなく、Android OS2.2を搭載した点だ。

 「Android 2.1とAndroid 2.2では機能に雲泥の差がある。技術にこだわるソフトバンクは、すべての機種にAndroid 2.2という最新のOSを搭載した」と語る。

 Android OS2.2では、Flash10.1に対応し、Ustreamやニコニコ動画などの動画サイトが閲覧できること、アプリケーション処理能力の高速化により、Google Earthなども快適に表示できるなどの特徴がある。さらにPC連携機能のほか、携帯電話の電話帳をヨミガナ検索で表示できる利便性などもAndroid OS2.2ならではのものとする。

 ここに、姿・形が一緒というだけではないソフトバンクのAndroid搭載スマートフォンの強みがあるというわけだ。

 孫社長は、「来年になれば新たに携帯電話を購入する人、とくに若い人はスマートフォンに一気に移ることになるだろう」と予測する。iPhone+Android OS2.2搭載スマートフォンという2面戦略を打ち出すことができるソフトバンクの強みを発揮する考えだ。

デルの5インチタブレット「Streak」も発売。iPhoneとiPadの中間のサイズのディスプレーを採用している

 孫社長は、iPadは大刀、iPhoneを小刀と表現する。iPhoneを攻めのスマートフォンとすれば、Galaxy SおよびIS03対抗に対抗するAndroid OS2.2搭載スマートフォンは、さしずめ「盾」の役割を果たすということになろう。

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