通信速度も製品も常に最先端を追究する
後半にサプライズ的に紹介されたのが、DC-HSDPA方式を用いた下り最大42Mbpsによる「ULTRA SPEED」と呼ばれるデータ通信サービスだ。
来年2月にスタートするULTRA SPEEDは1.5GHz帯の電波を用いるもので、今回はUSB接続型の端末とモバイルルーター型端末が紹介された。孫氏は今冬スタート予定のNTTドコモ「Xi」が屋外で最大37.5Mbpsであることを取り上げ、自社のサービスの高速性を訴えた。またサービスエリアについては、2011年6月には人口カバー率60%とやはりLTEより早い展開を約束。「モバイルインターネットの世界を全速力で駆け抜けたい」と意気込みを見せた。
なお、実際のサービスメニューや料金などについては、現時点ではすべてノーコメントで、今後の楽しみということになりそうだ。
発表会後の囲み取材で孫氏は「時代はスマートフォン」であることを繰り返しメディアに主張。「iPhone+Androidの合計で他の2社を圧倒的に上回れるのではないか」と自信を見せた。またライバルの携帯事業者がAndroid端末のUIを統一するなど、スマートフォンの開発に積極的にコミットしている点については「ナンセンスだと思う」と断言。「常にユーザーは最先端を求めている」として、これからもすべての部分でスピード感を持って、製品やサービスを提供していきたいとした。