iPhone以外を求める20%のユーザーに
手抜きなしのAndroid端末を提供する
ソフトバンクモバイルはAndroid OS 2.2を搭載する6台ものスマートフォンを発表した。その冬春モデル新商品発表会の模様をお届けしよう。
同社CEOである孫正義氏は、スマートフォンのシェアにおいて、iPhoneシリーズが8割と圧倒的なシェアを占めているのが現実と語った。さらに今回はiPhoneの発表会でもないにも関わらず、「時が経つほどその素晴らしさが伝わってくる」「iPhoneのシリーズが毎年毎年進化していくのを楽しみにしている」とiPhoneのよさをアピールした。
とはいえ、すべてのユーザーがiPhoneを使えばいい、すべてのユーザーにiPhoneが適しているというわけでもない。そこで「(iPhone以外の20%の部分についても)ソフトバンクはこだわり抜いた端末を提供する」として、今回のAndroid端末の発表へと繋げた。
すでにASCII.jpでもレポートしているとおり(関連記事)、今回リリースされたAndroid端末はすべて現時点で最新版の「Android OS 2.2」を搭載する。孫氏はAndroid OS 2.1と2.2の差について「0.1以上の差がある」とする。具体的には、Flash 10.1への対応やアプリの高速化などとともに、Exchangeとの連携機能やパスワードによる画面ロックといった法人ユーザーが必要になる部分についても差があると語った。
またスマートフォンの一番の魅力であるアプリケーションについては、Android上においてもさらに力を入れていく。iPad/iPhoneで提供されている40の新聞・雑誌が閲覧できる「ビューン」やソフトバンクケータイ向けの「選べるかんたん動画」「S-1バトル」などのリリースを予定している。
さらにはAndroidマーケットにソフトバンクコーナーを用意。ソフトバンクユーザーにはソフトのリコメンドをしつつ、Androidマーケットの課金をソフトバンクの料金と一緒に支払えるようにする。なお後述する囲み取材において「ドコモマーケットやau one マーケットのような独自マーケットを展開しないのか?」という問いに対しては、「(両者のマーケットのように)Androidマーケットから枝分けすればするほどダメになる」との発言もあった。