あおり方向にも対応した電子水準器を装備
オートフォーカスは11点測距と変わりはないが、センサーは「SAFOX IX+」へと進化し、従来以上に暗所でのフォーカス精度とフォーカススピードを確保している。K-7でも暗所でのオートフォーカスの粘り強さを結構感じたが、K-5ではそれ以上の性能が垣間見える。
電子水準器の機能も進化している。K-7では水平方向の傾きをファインダー内とライブビュー時に表示できるようになっていたが、K-5では加えてライブビュー時だけではあるが上下(あおり)方向の傾きも表示されるようになった。完全な水平垂直の状態での撮影を試みたいときこの機能は便利だろう。
そのほか、「デジタルフィルター」や「クロスプロセス」といったPENTAXならではの画像処理機能はもちろん継承。画像仕上げではK-rで新たに搭載された「銀残し」も使えるようになった。
画像仕上げのサンプル
K-7ではそのコストパフォーマンスの高さに驚かされたが、K-5はどこにも隙が見当たらなくなってしまった。WRレンズに新たに「smc PENTAX-DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR」も加わり、レンズキットとして11月26日に発売予定である(予想実売価格19万円前後)。
APS-Cセンサーを搭載したデジタル一眼レフの中で1、2を争う高コストパフォーマンス機であるのは誰の目から見ても明らかだろう。
K-r、K-xのユーザーのみならず、20万円台のデジタル一眼レフ購入予定の人は、一度販売店の店頭で触ってみてから候補を絞り込んでもいいのではないかと思う。
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