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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミク×GSRポルシェ密着レポート 第39回

ミクポルシェ、最終戦もてぎは念願のシングルフィニッシュ!

2010年10月30日 00時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、編集部

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関係者インタビュー

大橋監督

 前回もそうだったんですが、予選が良いからといって本戦も良いとは限らない、ですね。ということは一発はいけるんだけど、ロングディスタンスになるとレースをちゃんと走りきるための何かが足りない。レース中はチームのスタッフ、メカニック、ドライバーの間に言葉では表せない「流れ」があるんですけど、それが噛み合ってなかった気がします。みんなが「予選2位」というポジションに慣れていないもんだから、みんなして慌ててしまっていたんだと思います。この辺はもっと経験を積んで、コミュニケーションを取っていかなければいけませんね。

 タイヤ無交換については、元々選択肢のひとつとしては考えていました。最初から無交換でいこうとしていたワケではありません。他のチームのピット戦略を見て、さらにある程度走ったドライバーの言葉を信じた結果です。ただ、最初に番場選手がペナルティー後の走りでプッシュしちゃったので、最後までタイヤが持つかなという不安はありましたけど、それでも彼はタイヤをマネージメントしながら前のクルマについていってましたからね。だから「賭け」で無交換だったのではありません。最終的にはかなりギリギリでしたが(笑)。

 今シーズンを振り返ると、監督って面白いなあ、と。レースウィークは、考えるための材料、知らなきゃいけない材料がたくさんあって、それが金曜日から一気に集まってきます。練習走行でクルマの状態を知って、他のチームの動きも知って、そのうえでいろんな判断を下さないといけない。やりがいもありますが、かなり大変です。これまで草レースで監督をやってきて、それが少なからず役に立ったんですが、動いているスタッフの数やかけている金額が、もう人生かかってるぐらい圧倒的に違いますから。しかも、考え抜いて出した答えも、「これだ!」じゃなくて「これか?」って状態で(笑)。苦労は大きいですが、やらせてもらってとても楽しく充実した1年間でした。また来年皆さんとお会いできればと思います。

番場選手

 まず、フォーメーションラップの状況から説明させてもらうと、いつも通りにウェービングしながらタイヤを暖めていたんですが、ヘアピン付近でアクセルを踏み過ぎちゃって、そのままハーフスピンをしてしまいました。本来なら、隊列について行けない車両は最後尾からのスタートになるんですが、どうしても前に出たかったので、戻れるかなと……。その結果、他のチームに迷惑をかけてしまったうえ、ドライブスルーペナルティーも課せられてしまい、自分のミスでせっかく表彰台に上がれるチャンスをみすみす逃してしまいました。

 下位に沈んでから挽回した、と言われましたけど、実はあのときは自分が何位を走っているのか全然わからなかったんです。もう自分が許せなくて。レースなので、バトルした結果、抜かれたりリタイヤしたりは仕方がないと思うんですよ。だけど、しなくていいことをして、順位を下げてしまった。悔しくて悔しくて、本当ならそこで冷静にならないといけないんですけど、頭に血が上ってしまいました。

 今年を振り返ると、本来だったらGT1年目の佐々木選手の手本とならないといけないんですが、なかなかできなかったですね。去年からチーム体制も一新されましたけど、僕としては良かったと思います。最後はこんな残念な結果でしたが、チームは一丸となって成長できたんじゃないでしょうか。最初はクラッシュに巻き込まれたり、スピンしたりと、なかなか上位に食い込めませんでしたが、今回の予選2位なんてあの頃誰も予想しなかったですよね(笑)。前回の鈴鹿も4位でしたし。でも僕の当初の予定では、今シーズンは最低でも1勝はしたかったんですけど、やっぱりSUPER GTはそんなに甘いもんじゃなかったですね。改めてGTのレベルの高さを思い知らされました。

 去年は途中からの参加でしたけど、今年は最初から1シーズンGSRのスタッフや個人スポンサーさんたちファンのみんなと一緒に戦ってこれて、うれしかったし幸せなシーズンでした。みなさんに感謝したいです。僕は、来年もこのチームと一緒にやっていきたいですね。

佐々木選手

 今回は周回数が少なかったので、スプリントレースみたいでしたね。集中力はあったんですけど、タイヤが全然なくて。バトン渡された最初はあったんですけど、後ろからも速いクルマが来るし、全然自分のペースが作れなくて、我慢のレースでしたね。クルマの特性上、コーナリングスピードがないぶん、直線とブレーキが良いので、その良さを活かして頑張ったんですけど、なかなか難しかったですね。途中からフロントタイヤとブレーキがかなりイってたので、曲がらなくなってきて、そんなときに限って後ろにはコーナリングが速いクルマが迫ってるしで、疲れました(笑)。距離というよりも、タイヤマネージメント的に疲れたって感じです。

 今年はSUPER GTとレーシングポルシェデビューという貴重な年でした。最初の996にはかなり苦労しましたが、997は僕に合ってたみたいでストレス無く乗れました。今回もタイヤがイってたワリにはタイムもさほど落ちなかったと思いますし、最終的には上手く乗れるようになって良かったな、と。シーズン当初は番場選手は速いけど僕は遅いみたいな感じで肩身が狭かったんですよ(笑)。あと、GT500の抜かれ方もだいぶわかってきたし、今年だけでGTを終わらせたくないですね。

 このチームならではの個人スポンサーの存在には、とても助けられました。彼らが熱心に応援してくれたからこそ、僕らも頑張れたんだと思います。もちろん、プレッシャーもありましたけどね(笑)。また来年もこのチームで走れたらいいなと思います。本当にありがとうございました!

(次ページへ続く)

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