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FINAL FANTASY XIVに最適なPCはどれだ?【後編】

2010年11月13日 12時00分更新

文● 池座 優里

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MicroATXサイズのコンパクト筐体を採用
BTOも豊富なデスクトップPC
オンキヨー「DT615」

今回の構成の場合、本体、キーボード、マウスのセットで13万7800円

 オンキヨー「DT615」はMicroATXのコンパクトな筐体を採用しながら、豊富なBTOオプションが用意されている。CPUはGPU機能を搭載した「Clarkdale」コアのIntel「Core i5 650」(3.20GHz)、「Core i5 680」(3.60GHz)と「Lynnfield」コアの「Core i7 760」(2.80GHz)、「Core i7 870」(2.93GHz)から選択可能だ。ビデオカードも「GeForce GT 240」(1024MB)、「GeForce GTX 460」(768MB)、「GeForce GTX 470」(1280MB)、「GeForce GTX 480」(1536MB)の4種類から用途別に選択できる。
 今回チェックしたマシンはCPUにIntel「Core i7-870」(2.93GHz)、メモリはPC3-10600 DDR3 4GB(2GB×2)、ビデオカードは「GeForce GTX 460 768MB」という構成だ。OSは64bit版のWindows 7 Professionalがプレインストールされる。

オンキヨー「DT615」(評価機構成)
CPU Intel Core i7-870(2.93GHz)
メモリ PC3-10600 DDR3 4GB(2GB×2)
ビデオカード NVIDIA GeForce GTX 460 768MB
ストレージ SATA II 1TB HDD
光学ドライブ Blu-rayドライブ
電源 500W
サイズ 175(W)×420(D)×355(H)mm
OS Windows 7 Professional 64bit 正規版
価格 13万7800円

CPU-Z1.5.5によるステータス

GPU-Z0.4.6によるステータス

 ケースにはクリアブラックのアクリル素材を採用している。内部がわずかに透けて見える独特なフロントパネルに加えて、シルバーカラーに配色されたフレーム、同心円のスピン加工がされた電源ボタンなどデザインこだわった筐体となっている。フロントポートはUSB×2と音声入出力が用意されており、さらにメディアリーダーも搭載している。
 背面にはメッシュカバー付きの9cm排気ファンが配置され、拡張スロットは1本のネジで固定できるようになっている。今回のモデルでは使用できないが、バックパネルにはBTOで「Clarkdale」コアのCPUを選択した時のために、D-subやHDMIも用意されている。今回選んだモデルのようにこのコネクタが使えない機種の場合、該当するコネクタがシールで封印されており(写真撮影時は剥がしているが)、間違ってケーブルを差さないように配慮されている。

本体前面は半透明のクリアブラックアクリルパネルを採用。フロントベイには光学ドライブだけでなくカードリーダーも搭載されている

背面にはメッシュカバー付きの9cm排気ファンが搭載されている。拡張スロットはネジ1本で固定できるタイプだ

 次に内部を確認していきたい。HDDベイはちょっと変わっておりサイドに配置するタイプで、ビデオカード搭載部分が広く取られている。さらにフロントベイ部分にスペースが空いているため、余った配線をまとめることができ、MicroATXサイズの筐体ながらケース内はすっきりとした印象だ。電源は「80PLUS」認証を取得した500Wを採用する。

HDDをベイの側面に垂直に取り付ける、特徴的なケース内部。そのおかげでフロントベイ部分に余裕があり、余った配線はそこにまとめられている

搭載する電源は80PLUS認証を取得した出力500Wのもの

Windows 7エクスペリエンスインデックスを使って基本性能をチェック

 それでは次にWindows 7エクスペリエンスインデックスを使って「DT615」の基本性能をチェックしていきたい。ドライバーなどはすべて標準にインストールされているもので一切変更はしていない。

「Windows エクスペリエンス インデックス」(単位:Scoce) better→

 Windows7インデックスの最高値は7.9だが、CPUとメモリは7.5、グラフィックスの2つも7.4と十分に高速。ゲーム以外でも一般的なアプリケーションなら問題なく動作するスペックとなっている。Blu-rayドライブも搭載しているため、高画質な動画を楽しむのもいいだろう。

「FF XIV ベンチ」によるベンチマーク

「FF XIV ベンチ」の結果。ベンチマークの数値はゲームの快適さの目安となっている

 次に「FF XIV ベンチ」を使って性能を確認してみた。まず、Low設定の結果だが4472で「やや快適」という結果。それも「快適」評価となる4500にかなり近いため、Low設定なら描画クオリティを上げてプレイを楽しみたい。一方High設定の結果をみると2463で「やや重い」という結果ながら「普通」評価となる2500に非常に近いため通常の描画クオリティならプレイできるだろう。

「FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK」(単位:Score) Better→

MicroATXサイズのコンパクトPCながら
豊富なBTO構成が魅力

 「DT615」はMicroATXサイズのコンパクトPCながら豊富なBTO構成が用意されており、自分に合ったパーツ選択が可能なモデルとなっている。
 今回評価したモデルはLow設定ならFF XIVを十分に快適にプレイできる性能、High設定でも通常の描画クオリティなら楽しむことができるスペックとなっている。また、FF XIVをメインに考えるなら、ほぼ同じ構成で「FINAL FANTASY XIV 推奨認定」を取得したモデル(DT615-FF)が発売中なので、そちらを購入するといいだろう。

オプションでLEDバックライトを採用した、23.6型ワイドまたは21.5型ワイドディスプレイのBTO選択が可能だ

(次ページへ続く)

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