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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第39回

初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【前編】

2010年10月30日 12時00分更新

文● 四本淑三

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殴り合いは掲示板で避けた

―― 担当する曲の割り振りについてはどうですか? 普通にやったら喧嘩になる気がしますけど。

デP 普通はそうなりますね。

みろんP 譲り合いのような感じでしたよね。

―― 殴り合いじゃなくてですか?

キャプミラ それが意外にならなかったんですよねえ。掲示板にやりたい曲を、皆が1曲づつ挙げていって決めました。1曲できたら、また次の曲を挙げるというように。それで上手くいっちゃったような。

ぶっちぎりP そんなこと言ってキャプミラさん、最初の時点で6曲も挙げてますよ。

―― と言いつつ、ぶっちぎりPは一番美味しいところを持っていってないですか?

キャプミラ 「電車でGO」に「昆虫軍」ですからね。イッツ・ハルメンズ! みたいな曲ですよねえ。

ぶっちぎりP 皆さん通好みの、コアな曲を持って行かれていて、そういう所で発散していただけたのかなと思うんですけどね。

―― ゲルゲさんも「レーダーマン」持って行ってますけど。

うどんゲルゲ 戸川純のカバーで「レーダー・マン」をニコ動にアップしていて、それがきっかけでこの企画で声をかけていただいたので。「レーダー・マン」は、やらせていただきたいなと。

キャプミラ まあデPの2曲だって、デPでしかあり得ない2曲だしね。

デP 皆さんが挙げてらっしゃらなかったので、ああ、これは俺にやれというプレッシャーなのかなと思って。

―― ということはサエキさん側から、これをやれという曲の指定はなかったんですか?

うどんゲルゲ ありませんでした。ただ、一曲だけインストがあるので、それはナシということだけで。

(後編では、ボーカロイド楽曲の世界観とキャラクター論へ)



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。

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