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「LightWave 10」開発者・RobPowersに聞く

想像以上にすごい! 映画「アバター」、驚異の3D舞台裏

2010年10月29日 12時00分更新

文● 佐藤ポン

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3DCGソフト「LightWave 10」(写真は英語版)

 3DCGソフト「LightWave 3D」シリーズの最新版、「LightWave 10」(LW10)が来年2月にディ・ストームから発売される。価格は18万8000円。

 映画やテレビCMなど、多くの3DCG映像制作に採用される強力なツールだ。日本国内でもアマプロを問わず、幅広いユーザーが愛用している。

 新機能は、完成した映像を見ながら編集ができる「ビューポート・プレビュー・レンダリング」(VPR)や、モノが衝突する動きをシミュレートする「Bulletリジッドボディダイナミクス」など。立体視映像を作る「ステレオスコピック機能」も搭載だ。

 開発を担当したのは、米NewTek社 3D開発部副社長のロブ・パワーズ(Rob Powers)氏。副社長という立場の前に、凄腕の3DCGアーティストとして知名度が高い。

米NewTek社 3D開発部副社長のロブ・パワーズ(Rob Powers)氏。3DCGクリエイター自らが指揮を執ってLW10を開発。多くのSF作品を制作してきているが、幼少のころは再放送で観た「マグマ大使」の大ファンだったというエピソードも語ってくれた

 3D映画ブームの火付け役となった「アバター」や、ディズニー最新作「Aliens of the Deep」(日本未公開)に参加し、ジェームス・キャメロンやスティーヴン・スピルバーグと共に仕事をしてきた。「アバター」では、キャメロン監督が初期に集めた5人のメンバーの1人。まだアバターのアの字もできていない頃から作品制作に関わっていたそうだ。

 そんなロブ氏がLW10の開発に加わったのは、彼自身、LWを愛用するユーザーだったから。新機能のVPRやBulletリジッドダイナミクスなどは、すべて自分が欲しかった機能を組み込んだものという。

 あまたある新機能の中で特筆すべきは、「アバター」を制作したときの体験を活かして組み込んだ、新機能「バーチャルカメラシステム」だろう。

ロブ氏は敏腕3DCGエンジニア。映画「アバター」の主要3D部分を担当した(映像は公式サイト「ROBPOWERS.com」)

(次のページに続く)

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