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企業向けテンプレートやTwitter設置機能など

ビジネスでの利用も見据えた、新生ホームページビルダー

2010年10月28日 09時00分更新

文● 後藤宏

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ド派手なFlashコンテンツをお手軽に作成!

 ユーザーへの調査の結果、特に要望が多かったFlashによる“スライドショー作成機能”が新たに追加されたことも大きなトピックだろう。

左横のナビメニュー内にある「写真や画像の挿入」から「Flashタイトル」を選ぶと、Flash作成用のダイアログが表示される

製品に収録されている計8800点の画像やイラストなどを素材として利用可能。ユーザーが改めて素材を用意しなくても、手軽にサイトを作成できる

 使い方は、「Flashタイトル挿入」のダイアログ上で、好みに応じて写真やイラストを選び、フェイドアウトなどの効果を選んでいくだけ。簡単な操作でインパクトのあるコンテンツをサイト上に設置できる。

 またFlashに対応していないiPhoneやiPadといった端末上でも表示可能なスライドショーも作成できる。実際の制作方法は、上に述べたFlashタイトルとまったく同じで、とても簡単だ。

 このように通常のPCサイトだけでなく、従来から人気のケータイや昨今流行しているiPhone、iPad用のサイトまで、幅広いサイト形態に対応しているのが、本ソフトの大きな強みといえよう。

ナビメニューの「その他の挿入」から「Twitterつぶやきボタン」を選択すると、ツイートする文章の入力ダイヤログが表示jされる

 ちなみに、本ソフトではTwitterへダイレクトに書き込める「ツイートボタン」を自分のサイトに設置できる機能も初実装。YouTubeのタグをサイトに挿入するのと同じような感覚で設置でき、ツイートされる文章の入力も簡単だ。


アクセス解析でサイト展開のヒントを入手!

 ビジネスでサイトを立ち上げる場合、作成以上に重要となってくるのがサイト運営だろう。ホームページ・ビルダー15では、その点の機能も大幅にブラッシュアップされている。

 まずは、サイトへのアクセス数アップを図る際に重要な手掛かりとなるアクセス解析。本製品では、ソフト上でアクセス解析の準備から解析結果の表示までを一貫して行なえる「かんたんアクセス解析」サービスを提供。登録制のこのサービスは、申し込みより1年間は無償で利用可能だ。

 1日ごとのアクセス数推移の確認はもちろん、トップページだけでなく、その下の階層の各ページごとのアクセス数も確認可能だ。もちろんアクセスルートや検索キーワードもつぶさに分かり、自分のサイトのどのページが人気で、それはどういう経緯でアクセスされているのかが一目瞭然。アクセス数を向上させるためのヒントを簡単に得ることができるのだ。

月別のアクセス数などを、サイト上の各ページごとに表示することができる

アクセス解析は当ソフトの入ってないPCからでも、ブラウザ経由で確認することもできる

 一方、サイト管理の面での強化では「安心バックアップ・移行ツール」の新搭載が挙げられる。これはサイトデータのバックアップやリストアが簡単にできるツールで、不意のPCクラッシュはもちろん、PCの乗り換えの際などに起こりがちな、データの消失を未然に防いでくれる。

 「ホームページ・ビルダー6」以降で作成したバックアップデータに対応しており、古いバージョンから本製品に切り替えたユーザーでもスムーズにデータを移行できる。

 以上ホームページ・ビルダー15から注目の新機能をチェックしてきた。ジャストシステムが、開発に携わった影響が大きいのかもしれないが、CSSテンプレートの大量導入やアクセス解析機能の搭載など、ビジネス寄りの機能が飛躍的な進化を遂げているのが、このバージョンの大きな特徴といえる。

 一方で初心者向けのウェブサイト作成支援ソフトという性格も、十分に継承されている。その点は使ってみるとスグに分かる部分だ。結果としてこれまで以上に間口が広くなったという印象だ。

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