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まなめの「週刊Twitterなう!」 第66回

株式市場、ツイッターで予測可能に?

2010年10月27日 12時00分更新

文● まなめ

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「だう」と「なう」に相関性が(22日)

 22日、ツイッターのつぶやきを分析すると3日後の株価を86.7%の精度で予測できるという研究論文がアメリカで発表された。

 論文を発表したのはインディアナ大学のJohan Bollen准教授らによる研究チーム。研究には気分追跡ツール「OpinionFinder」を使用した。

 270万人による延べ980万回のツイートをツールでポジティブ/ネガティブの2つに振り分け、さらに「気分プロフィール検査」というグーグル社のサービスで6段階(平穏/警戒/確信/活気/善意/幸福)に分類。その結果を分析したところ、NYダウ終値と相関性があることが分かったという。

Johan Bollen准教授の公式サイト。該当の研究は「Tracking public sentiment」(世論分析)というもの

 ツイッターでは、「民意がダイレクトに出てるということか!」「N225も予測できるかな?」「システムトレードBOTが作りたい」「SNSで選挙の予測が高精度で可能みたいな話は以前読んだ記憶があるが、株式までとは」「当たっているうちに公表してプログラムを現金化しないと」と興味深い反応が。

 一方、「問題は確率でなく期待値。14%でボロ負け、86%でチョイ勝ちではきっと収支トントン」「こういうのって『平時』はいいけど『異常時』には全く役に立たなくなるのよね。投資銀行とかそれで莫大な損失被ったりしてたはずだし」と、実際に投資をしているユーザーからは疑いの声もあがっていた。

 また、「大地震が近づいてくると軽度の興奮状態になってるとか言いだして、そのうちtwitter×googleでいつ地震が来るかも分かるようになるのかも」など、日本版の「ツイッター分析」を期待する声もあがっている。



まなめ

1996年開設の老舗ニュースサイト「まなめはうす」、Twitterまとめブログ「さまざまなめりっと」管理人。本業はシステムエンジニアでもある。その経験を活かし、「笑ってダマされタメになる!きたみとまなめのIT用語集」(ITpro)も連載中。

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