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Mac mini de 家鯖 第12回

Mac miniをWiki&ブログサーバーとして使う

2010年10月26日 20時00分更新

文● 海上忍

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ブログもWikiもMacらしく

 Mac OS X Serverのブログ/Wiki編集機能は、1つ前のLeopard Serverのとき初登場し、Snow Leopard Serverで強化された。ポイントは2つ、添付した文書をQuick Lookでプレビュー可能になったことと、クライアントとしてiOSを利用できるようになったことだ。

 Quick Lookでのプレビューは、プレインテキストとOffice文書(Word/Excel/PowerPoint)、iWork文書(Pages/Numbers/Keynote)、QuickTimeが対応するムービー/サウンドファイル、PDFなど、Quick Lookがサポートしているファイル形式であればいい。クライアント側からアップロードしたファイルを文書に添付し、それをQuick Lookで閲覧する、といった使い方もOKだ。

ワープロライクに編集作業を行なえるだけでなく、Quick LookなどMacらしい機能も利用できる

 何より、WikiであるのにWiki記法を覚える必要がないという点は、ユーザーフレンドリーなMacらしさを感じる部分といえる。デザインやリンクなどの処理は、に挙げたボタンから実行すればよく、しかもブログとWikiのインターフェースは共通なため覚えることが少ない。個人用途はいざ知らず、業務用の日誌を記録する、といった用途に適しているのではなかろうか。

ブログとWikiで利用できる編集ツール

ボタン 機能の概要
段落スタイルを設定する。見出し(ヘッダ)の大きさやブロック引用も設定できる
行頭を箇条書き/番号付きのスタイルにする。インデントの設定/解除も行なえる
書体を設定する。標準/ボールド/イタリック/アンダーラインなどを指定できる
サイト内部の他ページへのリンクや、外部サイトへのリンク設定などを行なう
QuickTimeムービーやオーディオファイルなどのメディアファイルを挿入する
ファイルをページに添付する(クライアント側からアップロード可能)
表を作成する
HTMLソースコードと表示をトグルする

 Snow Leopard Serverからは、iOSのSafariに最適化されたデザインも採用されている。Wiki/ブログの内容を更新することはできないが、更新をチェックして既読に設定したり、添付されたファイルをプレビューしたりすることも可能だ(Quick Lookではなく別タブでの表示となる)。部や課単位、あるいは小規模事業所での業務管理/報告ツールに便利に使えそうだが、いかがだろう。

Snow Leopard Serverからは、iOSクライアントに最適化された画面でもアクセスできるようになった


筆者紹介──海上忍

 ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザーにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。


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