画角が若干物足りない!?
使っていて気になるのは広角側の画角。現在では広角28mm以下のデジタルカメラも多くなってきていることもあって、本機を使ってみると35mmという画角の狭さをいまさらながらに実感させられる。
16:9のワイド液晶パネルを搭載していることもあってさらに強調して感じられるのだろうが、実際に使用してみても、やはり広い風景や建物を撮るのには物足りなく感じる。また、ただでさえ画角が狭いのに16:9で撮るとさらに画像がトリミングされてしまうのは考えものだ。
とはいえ、やはりポケットに入るコンパクト機で3D写真を手軽に撮れるというのは面白く、撮った画像をカメラで立体で見ることができるのは大きい。背面液晶パネルも大きくなったため、カメラを使って人に画像を見せるときでもさらに見応えのあるものになった。
また、HD動画(最大1280×720ドット、24フレーム)への対応とともに3D対応のHDMI端子を搭載し、3D対応テレビへ直接接続して動画/静止画を3D表示できるようになったのも大きな変更点だろう。
3Dを気軽に撮れる十分楽しい1台
W1の発売から1年以上経ち、3D対応テレビや3D表示PCなどの3D視聴環境もかなり充実してきた。さらに付属ソフトの「MyFinePix Studio」ではアップデートにより3D表示(3D対応PCおよび偏光メガネを使用)で動画編集できるようにもなった。
3Dテレビや3D対応PCを導入したのであれば、3D映画や3Dゲームなどのコンテンツを楽しむだけではなく、自分でコンテンツを作りたくなるはず。そのような人たちにとって本機は手頃な1台となるはずだ。