デルは26日、個人・家庭向けのノートパソコン「XPS 14/15/17」シリーズの新製品を発表した。同日から同社オンラインサイトにて販売を開始している。XPSシリーズは、コストパフォーマンス重視の「Inspiron」シリーズとは異なり、比較的高い性能を追求したシリーズである。
XPS 17
17.3型/1600×900ドットのディスプレーを搭載する「XPS 17」は、3シリーズの中でも特に強力なスペックで構成可能な点を特徴とする。まずグラフィックス(GPU)には、ノートパソコン用としては強力な最新GPU「GeForce GT 445M」か「GeForce GT 435M」を選択できる。しかも、GT 445M選択時の内蔵ビデオメモリーは3GBと、単体のグラフィックスカードをしのぐ大容量のビデオメモリーを搭載できる。
HDMI出力端子はHDMI 1.4に対応しているので、3Dステレオ表示対応テレビに接続すれば、Blu-ray 3DやNVIDIA 3D Play対応ゲームも3Dステレオ映像で楽しめる(内蔵ディスプレーは3Dステレオ表示に対応しない)。
CPUは最高でCore i7-840M(1.86GHz)を選択可能なほか、メモリーはノートとしては異例の最大16GB(Core i5選択時は最大8GB)を内蔵できる。ストレージも1.5TB HDD(750GB×2、非RAID)や512GB SSD(256GB×2、非RAID)を選択できるなど、こちらもハイスペックな構成が可能だ。
また、デルのノート製品では初めて地上デジタル放送チューナーを内蔵可能となっている。B-CASカードにはSIMカードサイズのミニB-CASカードを採用する。そのほかにも、サブウーファーを搭載したJBLデザインのスピーカーを内蔵するなど、AV面も充実。さらにUSB 3.0ポートを2ポート、USB 2.0/eSATAポートを1ポート装備している。
XPS 15
15.6型ディスプレーを搭載する「XPS 15」は、シリーズでは唯一、フルHD解像度のディスプレーを選択可能となっている。XPS 17と同じく地デジチューナーの内蔵も可能だ。
XPS 17ほどではないが、GPUには最高でGeForce GT 435M(ビデオメモリー2GB)を選択できるなど、グラフィックス性能も高い。メモリーは最大8GB。USB 3.0やHDMI 1.4対応といった特徴は、XPS 17と同様である。
XPS 14
「XPS 14」は、シリーズではもっとも小さい14型/1366×768ドットディスプレーを搭載する。小さいとはいえ地デジチューナー内蔵、GeForce 400Mシリーズ内蔵、HDMI 1.4対応といった特徴は同等である。USB 3.0には対応せず、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブのみとなっている。
各シリーズで選択可能な主なコンポーネントを示す。構成価格例は、XPS 14ベーシックパッケージが8万9980円から、XPS 15プレミアムパッケージが9万9980円から、XPS 17プレミアムパッケージが10万9980円からとなっている。
XPS 17 | XPS 15 | XPS 14 | |
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ディスプレー | 17.3型 1600×900 | 15.6型 1920×1080 | 14型 1366×768 |
15.6型 1366×768 | |||
CPU | Core i7-840M(1.86GHz)、Core i7-740M(1.73GHz) | ||
Core i5-560M(2.66GHz)、Core i5-460M(2.53GHz) | |||
メモリー | 4GB、6GB、8GB | ||
12GB、16GB(Core i7選択時のみ) | - | ||
GPU | GeForce GT 445M(3GB) | GeForce GT 435M(2GB) | GeForce GT 425M(2GB) |
GeForce GT 435M(1GB) | GT GeForce 420M(1GB) | ||
ストレージ | HDD 750GB、640GB、500GB、320GB、SSD 256GB | ||
HDD 1.5TB(750GB×2) | - | ||
SSD 512GB(256GB×2) | - | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | ||
記録型BDドライブ、BDコンボドライブ | - | ||
OS | Windows 7 Home Premium/Professional/Ultimate 64bit |