外観を比較してみる
らくらくホン7は、サブディスプレイに2型カラー液晶を搭載している。文字が大きく表示されるのはもちろんだが、キレイな画面という印象ももった。白黒の画面で文字が大きいだけ、というような作られ方をしているわけではないのが、充実したスペックの証でもある。またサブディスプレイは、閉じた状態でもカメラのファインダーやフォトフレームとして使えるのも工夫の1つだ。
端末を開くと、やはり目立つのが大きな文字を採用したテンキー。いかにもらくらくホンらしい姿といえるだろう。アルファベットが目立たたず、それぞれのキーがどんな役割を持っているのか分かりやすい。各キーの大きさや間隔が誤入力を防ぐのはもちろん、押したときの感触がしっかりあるのが良い。操作中は次に押すキーが光り、操作をサポートする。らくらくホン7からは「らくらくサイト」という、iモードブラウザのらくらくホンバージョンへすぐに接続できる専用ボタンもあり、年配のユーザーにもネットを楽しんでもらおうという配慮がある。
また側面にも注目したい。ワンプッシュで開くようになっているほか、音量ボタンが大きい。さらに「ゆっくりボイス(音声読み上げ9」ボタンもある。これを押すと通話中に会話が不自然にならずにゆっくりと聞くことができるようになる。
メインメニューや通話の画面は?
次にメインディスプレイの表示を見てみる。まず待受画面のiチャネルのテロップが大きい。読みやすいことは間違いない。らくらくホンではお馴染みの大きな文字のメインメニューは7でも同様。階層メニューを下っても具体的な使い方で選べるので、「あの機能はどこだ?」と迷わずに済む。
通話時の画面もひと工夫がある。普通のケータイでは通話関連の機能はアイコン表示だったり、細かい文字が多かったりして、機能があっても通話しながら切り替えるには面倒と感じるのだが、らくらくホンの画面はシンプルにまとめられていて、機能を使うにしても迷わず使える。
カメラ、ワンセグ、らくらくサイトを使う
エンタメ系機能の代表はまずカメラ。8.1メガカメラを搭載しているのは既に触れたが、AF、手ぶれ補正も搭載している。カメラは普通のケータイでも撮るだけなら簡単。しかしサブメニューや機能を開いて、設定を変えるときが複雑という印象がある。らくらくホン7ではカメラのメニューを開くと、シンプルにわかりやすく機能が並ぶ。では機能が少ないのかといえばそれは違う。追跡フォーカス、自動シーン認識、笑顔撮影まである。普通のケータイでおなじみの機能はひととおりそろっているというわけだ。
ワンセグは字幕の文字が大きい。普通のケータイでも文字のサイズは変えられるが、最初から大きくしてある。また本体を横にするだけで横画面に切り替わる。内蔵アンテナになっているのでアンテナを伸ばす必要はない。
らくらくサイトを見ると、これも上から順番に見る分かりやすい流れ。スクロールも速く、快適な操作が可能だ。ただケータイサイトを見るのには良いのだが、さすがにフルブラウザーには非対応。たとえばASCII.jpを見るとしても、表示できるサイズの問題もあって、一部のみケータイ向けに変換されて表示する。
地図とメモを比較してみる
メインメニューからは「地図・GPSを使う」を選んで、地図の表示ができる。F-08Bと比較するとわかるのだが、どちらも地図自体は共通だが、らくらくホン用に文字が読みやすくカスタマイズされた地図が搭載されている。
SH-07Bとらくらくホンのメモを比較してみると、らくらくホンは本当に「メモだけ」のシンプルな、文字入力だけのメモ機能だ。SH-07BのメモはToDoリスト的な面もあるので、期限の表示などができるが、純粋に備忘録として使うなら、らくらくホンくらいシンプルでも問題がないように思う。
らくらくホンでケータイの機能をバリバリ使いこなす
普段、自分がケータイを使うシチュエーションを考えると、通話、メール、カメラ、ケータイサイトのチェックが中心。これに加えてときどきワンセグや地図を見たり、メモ程度。これらはらくらくホンでも問題無く使える、いやむしろ使いやすくなっていることがわかった。つまり、らくらくホンを使っているからケータイの機能には疎いと思いこんでいた年配のユーザーが、実は自分たちよりもケータイを使いこなしているなんてこともあり得るのだ。それほどらくらくホン7は“高機能”なのである。
次回は今回に続いて、らくらくホン7を取り上げる。他社の年配ユーザー向けケータイとの比較をしてみよう。
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