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創立15年イベントで提示された「これからのウェブ」

ウェブは500年先まで残る──Operaプレスイベントから

2010年10月21日 12時00分更新

文● 遠竹智寿子

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Opera が目指すのは“思想の交換”を広げること

 イベントの冒頭に登壇したラース・ボイルセン(Lars Boilesen)CEOは、「すべてのアプリケーションは、OS依存のないウェブベースとなり、HTML5やCSS3といった使い易く、オープンなテクノロジーが主流となって行く。私たちは、占有的なテクノロジーは“滅びる”(die)と信じている」という強いメッセージを投げた。

ボイルセン氏は、Opera創業以来15年間CEOを務めたテッツナー氏を引き継ぎ、2010年1月にCEOに就任した。それ以前は、同社CCO(チーフ・コマーシャル・オフィサー)を務めていた

 携帯電話市場については「単独のOSに独占されることなく、複数企業によって健全な活性化が続くと見ている。インドなど新興市場での利用がますます拡大し、2015年までに、モバイル向けブラウザーの利用率はデスクトップ向けブラウザーの利用率を上回ることになるだろう」と予測する。

 Operaによると、2010年9月現在、全世界でのPC及びMacで「Opera」を利用しているユーザーの数は5000万人。ゲームやテレビ、STBなどそれ以外のデバイスでは2000万人。モバイル用ブラウザー「Opera Mini」の利用者は7100万人に上るという。

 これは、インドやアフリカといった通信速度が遅いインフラ下の国々で、Opera Miniの需要が高まっているからだ。インドネシア、ロシア、中国、ベトナム、ケニア、フィリピン、エジプト、ドイツ、ブラジル、マレーシアなどを含む国々でOpera Miniが、シェア1位となっている。

 今後、多くの利用者にとって重要になるのは、OS環境を意識することない。手持ちのデバイスが、必要なアプリケーションにアクセスできるか否かということだ。特にモバイルユーザーにとっては、その傾向が強まる。グラフィックス、ゲーム、マネジメントといったウェブ上で必要なすべてのアクティビティーを、ブラウザーひとつでできるという環境の構築が進み、10年後にはウェブブラウザーだけがあればよいという時代が訪れるだろうと、ボイルセン氏は語る。

Operaの共同創業者で前CEOのヨン・フォン・テッツナー氏

 「行き着くところ、人々が望んでいるのは“アイディアをシェアする”ということ。その実現のためにOperaは創られたのです」

 また、スペシャルゲストとして参加していたOperaの共同創業者ヨン・フォン・テッツナー(Jon von Tetzchner)氏も、別のトークセッションで同様のメッセージを送った。

 「ウェブの未来は、もうハッキリと見えている。今や、モバイルでもPCと同じコンテンツを見られる時代になった。5年、10年先には、確実にBlu-ray Discプレーヤーやデジタルフォトフレーム、ゲーム機、自動車、テレビといったあらゆるデバイス同士がつながりを持つようになる。音楽をダウンロードしたり、情報を見たり、人とコミュニケーションする。今以上にこちらからあちらへと(情報の往き来が進み)、どのデバイスを使うかを気にすることなく、ブラウザーを通じて可能になる」

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