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ソニーのミラーレス一眼「NEX」を使いこなす! 第12回

待ちに待ったNEX用新ファームウェアを試す!

2010年10月21日 12時00分更新

文● 周防克弥

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AマウントレンズでもAFが利用可能に

Aマウント30mmマクロ装着状態。NEX用キットレンズ18-55mmよりも少し長い程度の大きさ

Aマウント30mmマクロ装着状態。NEX用キットレンズ18-55mmよりも少し長い程度の大きさ

Aマウント18-55mm装着状態

Aマウント18-55mm装着状態

 今回のファームアップの目玉は、Aマウントレンズ装着時のオートフォーカス機能の対応であろう。マウントアダプター使用時にようやくAFが動作するようになり、これで従来のα用Aマウントレンズを持ってる人でも一部のレンズでNEXでのAF撮影ができるようになった。

 ただし対応しているレンズはSAM、SSMレンズのみ。サポートページに対応レンズの一覧があるので確認してほしい。今回はマクロレンズの「DT30mm F2.8 Macro SAM」と「DT18-55mm F3.5-5.6 SAM」、「DT55-200mm F4-5.6 SAM」の3本で一応の動作確認をした。

Aマウント55-200mm装着状態。左はレンズが短い状態、右はズームを伸ばして更にフードを装着。元々短いレンズなのでアダプターを介しても望遠レンズとしては結構コンパクト

 フォーカス動作はシングルのみでコンティニュアスでは動作しない上、正直言ってかなり遅い。

 動きとしては、まず速い動作で一度最短距離付近まで移動→速い動作で遠距離側にある程度移動→少し動作速度を落としてある程度の近距離まで移動(ピント位置を確認しながら行きすぎる感じ)→行きすぎた所からゆっくり遠距離側に移動していき、またピント位置を超える→微調整しながらゆっくり戻ってきて合焦する、といった感じで、大体4~7秒ほどかかる。

 ライブビュー使用時のAF動作としては普通のデジタル一眼レフと同じような動き方で、動作速度は少し古い機種のようだ。Eマウントレンズ使用時には結構早い感じで動作するので余計に遅さが気になる。動きのある被写体には使えない感じだ。


18-55mmでのAF駆動時の動画撮影


30mmマクロでのAF駆動時の動画撮影

 今回使用した3本の中では30mmマクロレンズが撮影距離域が広いためか、一番AF速度が遅く、18-55mmでは少しばかり早い感じだった。55-200mmは18-55mmに比べ若干遅いかなといった感じ。被写体のコントラストが高い状態では確実にピントが合うが、一面空だったり、模様の少ない壁などでは迷った結果合わないといった場面も少なからずあった。

 AF動作モードがシングルモードなのでシャッターボタンを押しこんでもピントが合わないとシャッターが切れないのだが、迷った挙句にピンぼけ状態でシャッターが切れてしまうことが多々あった。

 それとこれらのレンズをαボディにつけたときにも感じるのだがAFの駆動音がちょっと耳障りに感じてしまい、ちょっとした人ごみの中でも目立つくらいで、動画では確実に動作音が記録されてしまうほどだ。

 なお、レンズなしレリーズ許可設定時の拡大表示対応については現在検証中。これに関しては次回以降で紹介したい。

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