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T教授の「戦略的衝動買い」 第121回

冷蔵庫で生息する無駄なギャグアニマル「Fridgeezoo」

2010年10月20日 12時00分更新

文● T教授

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 「Fridgeezoo」の設定は、地球温暖化で住む場所をなくした北極や南極の動物が、彼らにとって都会のオアシスである冷蔵庫に住み着いたというものだ。「Fridgeezoo」の仲間には、シロクマ、セイウチ、ペンギン、アザラシの4種がいる。そしてすべての動物は、人間に見つからないように牛乳パックになりすましているらしい。

セイウチは大きな牙が災いして、ほんの少ししゃべくりの滑舌が良くないそうだ

「Fridgeezoo」(フリッジィズー)商品説明

 4匹とも、本来の陽気な性格から、冷蔵庫を開けると「ハロー」とか「どうも~」とか、つい声をかけてしまうようだ。しかし、身の危険を感じる”地球温暖化”傾向の行動に対しては確固たる意見を持っているらしく、長く冷蔵庫の扉を開けたままにしていると、「何探してんの~」や「温暖化だ~」とクレームしてくる。

我が家の冷蔵庫に住み着いた「Fridgeezoo」のセイウチ君。最前列に置いてやると、冷蔵庫のドアの開閉に確実に反応して、1人暮らしでもさびしくないハッピーライフを約束してくれる

 知らず知らずのうちに変化してしまった地球の環境。「Fridgeezoo」は、それをすべての人間に知らせるべく冷蔵庫に忍び込み、ゆっくりと自然に自分たち主導の温暖化対策に人間を巻き込んでいるのだ。

 「合理性」が何にも増して一番だと思われがちな現代。一見して理屈だけで不必要なモノを、無駄と決めつけるのはいとも簡単だ。しかし「Fridgeezoo」は、我々に多くのことを考えるチャンスをくれる動物の形をした「The Best of Gadget 2010」だと思う。いつかこれを超える「無駄な蘊蓄の塊」を持つメッセージ商品を企画してみたい。

我が家の冷蔵庫には「Fridgeezoo」が居座り、地球温暖化に警鐘を鳴らしている。ちなみに、冷蔵庫のドアにはブギーボードが貼り付いており、やるべきことへの注意を促している


今回の衝動買い

アイテム:ソリッドアライアンス/Fridgeezoo(フリッジィズー)「セイウチ」
価格:1980円(APPARE STOREにて購入)


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

■Amazon.co.jpで購入

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