リスティング広告用のWeb API開発で知られるアタラ合同会社が、リスティング広告の運用レポートを自動で作成するツール「ATARA Report Automator(アタラ レポートオートメーター)」の提供を始めた。同社が提供するリスティング広告用の総合アプリケーション「ATARA Apps」は、すでに広告用のキーワード収集ツールの「ATARA Keyword Generator」、時間帯別に広告文を切り換える「Creative Scheduler」、競合他社のパフォーマンスを監視する「Competitive Analyzer」が提供されており、Report Automatorの登場で、リスティング広告のPDCAをサポートするツールが揃ったことになる。
リスティング広告のメリットは、従来のマス広告よりも精度の高いデータが入手できることだ。しかし、データの種類や数が増えることはそのまま解析作業の繁雑さにつながる。その点、Report Automatorを使えば、データ収集エンジンがヤフー、グーグルから必要なレポートデータを自動的に抽出してくれるので、ユーザーはあらかじめ用意したテンプレートに沿って出力されるレポートに目を通すだけで済む。多くの指標を読みこなすことが目的になってしまいがちのレポート分析を、本来の目的であるビジネスの最適化に利用できるようになるだろう。
アタラ合同会社の杉原剛CEOは、オーバーチュア(現ヤフー)、グーグルの両社でリスティング広告に関わった希有な人物としても知られる。杉原氏のノウハウが詰まっているであろうATARA Appsを使えば、リスティング広告できめ細かくキーワードを選択し、広告クリエイティブを最適化し、同業他社の動向をにらみながら自社のWebマーケティングを最適化できるに違いない。