カシオ計算機から、次世代画像処理エンジンを搭載したコンパクトデジタルカメラ2機種が11月26日に発売される。
新開発の「EXILIM ENGINE HS」は、デュアルコアの処理チップを搭載。マルチタスク処理が高速になり、連写機能や画像合成処理が強化された。
これを利用してHDR機能を強化したのが「EX-ZR10」(予想実売価格4万円前後)。1回のシャッターで複数枚の写真を撮影し、それを合成することでダイナミックレンジを広げた写真を生成するHDR機能は他社を含め多くのデジタルカメラに搭載されている。
しかし本機の目玉は合成した写真に画像処理を施すことで絵画風の写真に仕上げる「HDR アート」機能。これにより単に画像処理をかけただけのフィルター機能よりも精度の高い絵画風写真に仕上がる。
「HDR アート」の撮影サンプル
レンズは35mm判換算で28~196mmの光学7倍ズームを搭載。デジタルズームを組み合わせることで最大14倍のズームが可能だ。このデジタルズーム時は、複数の画像情報を取得して超解像処理を行なうことで、精細感を保ったままのズーム撮影が可能となっている。
撮像素子は1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー(有効1210万画素)で、秒間40枚の高速連写が可能(連続撮影枚数は最大30枚まで)。さらに動画は最大秒間480コマのハイスピード撮影も可能。フルHD解像度(秒間30コマ)の動画撮影にも対応する。
