iWOW-02はプロ野球中継にもピッタリ!?
専用アプリケーションである「SRS iWOW」は、出力先として「Headphones」と「Speakers」、そして「Car」の3つの選択肢が用意されているほか、「Advanced Settings」ボタンをタップすると音響効果を設定する画面に切り替わる。
設定として用意されているのはサラウンド効果を高める「Wide Surround」、低音を強調する「Deep Bass」、高音域をクリアに再現する「High Treble」の3つ。それぞれオン/オフを切り替えて調整する。
実際に試聴してみると、その効果の大きさが分かる。まず印象的なのは低音の厚みが大幅に増し、特にロック系のベースやバスドラムの音に力強さが加わること。サラウンド効果も絶大で、音が頭で周囲で大きく広がる感覚がある。
こうした処理を行なうプロセッサーというと、サウンドが派手になる一方で、個々の楽器、あるいはボーカルのディテールが失われて雑な音になるという印象があるが、iWOW-02ではそうした心配は不要だ。個々の音が持つオリジナルの雰囲気は損なわれておらず、音楽として破綻してしまうようなことはない。楽曲によっては低音が強調されすぎる点が気になることもあるが、多くのケースでは音の厚みが増すプラスの効果の方が大きい。
さて、今回は音楽を聴くだけでなく、iPhoneアプリの「Radiko」を利用してプロ野球中継をiWOW-02経由で聞いてみたのだが、これは本当にハマった。ラジオのプロ野球中継では、応援する人々の歓声やトランペットなどの鳴り物の音がしっかり聞こえてくるが、iWOW-02によってこうした背景の音が広がり、臨場感を大いに高めてくれている。
それでいて実況や解説者の声はしっかり聞こえるので、歓声に実況の声がかき消されて、何が起こったのか分からなくなるといったこともない。これはなかなかオススメの組み合わせだ。
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