連続待受時間は約1000時間! このスタミナは心強い!
まずは通話機能を確認してみる。ちなみにスピーカーフォンなので、ヘッドセットが無いと相手の声がダダ漏れだ。でも、これは仕方が無い。むしろ他のケータイでは真似できない羨ましい長所がある。
連続待受時間:約1000時間
連続通話時間:約380分
このスタミナは単純にスゴイ。ちなみに先日発表された「GALAXY Tab」が連続待受約1450時間、連続通話約880分というスペックを公表したので、ドコモケータイの中でスタミナを比べると実は2位になるのだが、あちらはスマートフォン(というジャンルに区分される)。iモード端末に限れば、こちらがトップだ。なおインカメラもテレビ電話で使える(連続通話時間は約200分)。
前述したとおり、実際に通話するにはBluetoothヘッドセットやイヤホンマイクが必要だ。正規のオプションとしても用意されている。ただ屋外で電話がかかってきたときに応答するのが大変だ。スピーカーフォンのままでは仕事の内容が周囲に聞かれるし、かといってヘッドセットなどは接続が手間だ。逆にデスクワーク中はヘッドセットなどの用意は問題ないだろう。さらにノイズキャンセラ機能もあるので、騒々しい職場でも大丈夫。デスクワーク中心の人なら意外と使えそうだ。出張が多い人にもスタミナを考えると心強い。
iモードブラウザには“フル”と“スリム”がある
ケータイサイトを見る場合、4.3型の横画面では見づらいように思える。しかし2つの表示方法を簡単に使い分けられるので、意外なほど見やすい。まず「スリムモード」での表示は、単純に横画面の半分を使って表示する。普通のケータイと同じ画面表示だ。この場合残り半分が暗いスペースになるものの、それだけなのでそう気にはならない。
ここでFnキー+F5を押すと「フルモード」で画面いっぱいの表示になる。解像度が足りない部分は粗く表示されるのだが、多くのケータイサイトは十分な解像度があるようで、見ていて辛くなることはほとんど無い。ただし解像度が低い待受画像が中心の画像掲示板などは厳しいかもしれない。文字中心なら問題ない。
操作で不満があるとすれば、ページの「戻る」操作が少々面倒ということ。Fn+F3キーで可能だが、頻繁に使うので単独のキーで用意されているとよかった。「クリア」には単独キーがあるのだが、これはiモードの終了になってしまう。一方でこの「クリア」キーは、以下で紹介しているメインメニューやカメラなどでは、「戻る」操作として用いられる。
メインメニューの呼び出しは
そのまま「MENU」キーで
メインメニューの呼び出しは、普通のドコモケータイでは「MENU」、auやソフトバンクは「決定キー」だが、N-08Bはというと……ちゃんと「MENU」キーがある。フルキーボードの左下にあり、少々わかりづらいものの、一度覚えれば問題ない。このメインメニューの表示自体はとてもわかりやすく、大きな横画面に普通のケータイのメニュー表示がされていると思えばよい。画面が大きいだけで随分わかりやすく思える。
インカメラのみだが動画撮影も画像ビューアーもある
有効画素数33万画素のCMOSカメラ。さすがにこの画素数ではデジカメ的に使うのは難しい。しかもインカメラなので自分撮りがメインになるだろう。ただし置いたままでも撮影できるので、たとえば被写体を手に持って撮影するといった、普通のケータイでは少々面倒なことも割と簡単。動画撮影にも一応対応している。メディアスビューアと呼ばれる機能で写真を見られるので、画質はともかく「写真を楽しむ」ことはできる。ただし、QRコードを読み取れないのは残念な点だ。
iモードアプリもそのまま遊べる
iモードアプリは横画面対応のものなら画面をフルで使える。また縦画面のアプリもiモードブラウザのように、余白はあるが縦画面で遊べる。ただしゲームなどではキーの操作が変わり、EnterやFn+F1~F5キーを使って操作する。モバイルGoogleマップといった地図アプリでは大画面に対応しているので、普通のケータイ以上に便利だ。
フルブラウザはタブの切り替えが便利
フルブラウザの操作についてはFnキーを使ったタブの切り替えが便利。ただしスマートフォンに慣れている人にはマルチタッチで操作したくなってしまう。普通のケータイと比べれば閲覧性はもちろん増しているのだが、スマートフォンが当たり前になっている状況では使いやすいという感じではあまりない。
他にも気になるあの機能
メールについてはテキストを打つ分にはフルキーボードなので有利だが、ケータイメールではお互いあまり長文を入力するわけではないので、良さを実感できないかもしれない。PCメールやテキストを作成するときのほうが「フルキーボードで良かった」と思う。
ワンセグは大画面というよりも置いて見られるのが便利。ただし受信感度がイマイチだった。これは場所や時間のせいもあるだろう。赤外線を使ってデータの送受信もできる。ただしサイズが大きいと違和感が大きく、赤外線ポート(サブディスプレイ脇にある)を普通のケータイに向けるとビックリされるかも。
またスケジュールの作成をする際に「完了」をFnキー+F2キーで行うなど、Fnキーを組み合わせて使うことが多いので、普通のケータイユーザーは慣れるまでイライラすることが多そうだ。スマートフォンやモバイルデバイスを以前から使っていると、一度操作すればある程度は慣れると思うのだが。
メインケータイとして、またケータイ1台持ちの端末としては正直困難だろうが、スマートフォンでは使えないiモードサイトやiアプリが使えるのは大きなメリットになるのではないかと感じた。今までもフルキーボード付きiモード対応ケータイは発売されたが、無線LANやアクセスポイントモードにまで対応したN-08Bは究極の形といえるのではないだろうか。
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