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KARAREMICHi iPhone REPORT 第3回

30周年を迎えたパックマンの可能性

2010年10月15日 17時00分更新

文● 倉西誠一(@kararemichi

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パックマン30周年 - 「パックマンを壊したい!」

 パックマンについては、現在までに8本の「パックマン」アプリをリリースしています。2年で8本ということは、ほぼ3ヵ月に1本というペースで、つまり(バンダイナムコゲームスの)誰かが常に「パックマン」アプリを作っていることになります。

パックマン30周年 ヒストリービデオ

ここで、2010年6月15日開催の「パックマン30周年カンファレンス」などで公開された、「パックマン」30周年を振り返るムービーが上映された。80年代の全米での熱狂ぶりには改めて驚かされる。世界で最も成功したビデオゲームとしてギネスに登録されているだけでなく、全米ではアニメも放映され、450種類以上の関連グッズが販売されていた。しかも、そのアニメの最高視聴率は50%を超え、「80年代のミッキーマウス」と称されるほどだった。

 最近では、Googleロゴ部分が”プレイできるパックマン”(現在でも遊べる状態で公開されている)になったことが、ご記憶に新しいかと思います。この時は、僕も関わっていたのですが、さすがGoogleさん、機密保持がすごかったですね。

2010年5月21日、実際に遊べる状態の「パックマン」を採用したGoogleロゴが公開された

 このように、パックマンは水道管の兄弟と並ぶほどのバリューを持っていまして、海外でもいけるキャラクターとしてバンダイナムコゲームスは押しています。実際、すでに体験版も含めて1500万以上の「パックマン」アプリがダウンロードされています。正確な数字はわかりませんが、これはおそらくiOSデバイスの3台か4台には1本、「パックマン」が入っているということになるのではないかと思います。すごくないですか?

体験版も含め1500万以上の「パックマン」アプリがダウンロードされている

 そして今年、30周年を迎えたパックマンは、ますます進化していきます。その方向性は、「パックマンを壊したい!」ということです。

パックマン30周年記念ソーシャルゲームとして、新作「PAC-MAN REBORN」のムービーが公開された

 ムービーの中には、オレンジ色だったり、赤く塗られていたり、頭に何か付けていたり、おでんを乗っけているヤツもいますね……。このように、自由にパックマンを育てる、パックマンが進化していく育成型パックマンを作っています。もちろんソーシャル要素も盛り込んでいます。ユーザー同士のパックマンが出会って、配合して……出会い系みたいな感じですね。「PAC-MAN REBORN」は11月終わり、もしくは12月頭のリリースを予定しています。

新作「PAC-MAN REBORN」には、不思議な生物「パック」が登場。配合を繰り返すことでさまざまな形態に進化する。ゲームの目的は、配合をどんどん行ない、「パックマン」を誕生させること

「パック」は300種類以上が存在。形も名前もそれぞれ独特なものとなっている。プレイヤーは、「ファーム」でパックに食事を与えて成長させる。成長したパック同士は配合可能で、新たなパックを生み出せる。他プレーヤーを邪魔できるモンスターもいるとのこと

Twitterを利用し、友達検索、ツイートによる配合募集、DMでのゲームへのお誘いなどが行なえる予定。ツイートすることで、新たに登場させたパックやファームの状況を他プレーヤーに教えることができるようになる模様。パックの「食事」として、「自分のフォロワーのつぶやき」を与えられるようになる予定もあるようだ

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