あなたの知らないWindows 第37回
Internet Explorer 9β版レビュー Part3
GPUで変わるInternet Explorer 9のパフォーマンス
2010年10月14日 12時00分更新
GPUの種類により
パフォーマンスが2倍以上異なる場合も
IE9ではGPUの種類に制限はない。そのためハイエンドの独立GPUから、チップセット/CPU内蔵機能まで動作する。最低限の要件としては「DirectX 9cに対応していること」となる。CPUでのエミュレーション処理の場合は、DirectX 9c対応GPUではなくてもいい。ただしCPUに負荷がかかるので、せっかくの利点が生かせない。
今回は、手元にあったCore 2 Duo 6700(2.66GHz)とIntel G45 Expressチップセット(内蔵GPUはIntel GMA X4500HD)の組み合わせと、このマザーボードにグラフィックスカードとして「GeForce GTS 250」を組み合わせてテストした。ベンチマークとしては、IE9 Test Driveのコンテンツを使用した。
さて実際にテストしてみると、GTS 250の方が2倍以上のパフォーマンスを示すコンテンツもあった。特に注目したのは、魚のアニメーションを数多く表示する「FishIE Tank」というコンテンツだ。G45では、魚の数を増やすと目に見えてフレームレートが低下していく。しかしGTS 250の場合は、魚の数を1000にしても、フレームレートが低下しなかった。
ただし、すべてのコンテンツでGTS 250が速かったかと言えば、そうでもない。カラーをホイールのようにして回す「Psychedelic Browsing」では、G45とGTS 250でまったく同じ値(1810)だった。
また、JavaScriptのベンチマーク「SunSpider」は差がなかった。JavaScriptの動作は、CPUのマルチスレッドにより高速化されているが、GPUの性能とはまったく関係がないためだ。
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