このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第38回

3G回線対応のフォトフレームとケータイとの相性は?

2010年10月12日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

とってもシンプル。リモコンまでわかりやすい
au「Photo U SP01」

 こちらはパンテック製。製品の箱が小さく、説明書も薄い。実際操作法もとてもわかりやすく、シンプルな製品である。主にリモコンで操作するのだが、このリモコンもボタンが少なく、簡単に使い方がわかる。電源を入れたあとは、カーソルキーと決定キーばかり。もし画面がよくわからなくなり困っても、クリアとホームキーを押せばなんとかなってしまう、まさに説明書いらずの使い勝手だ。少々レスポンスが遅いものの、ボタンも大きく、複雑な操作もないのでイライラするほどではない。

とにかくシンプルさが特徴の「Photo U SP01」。リモコンもこのようにとことん単機能的だ

 写真の送り方は専用の「@photo-u.jp」というアドレス宛に画像を添付したメールを送るだけ。ただしSPAMを避けるためにメールフィルターがあるので、PCのアドレスから写真を送る場合は、auのサポートサイトで設定の変更が必要だ。

画面の上にある専用アドレスに写真付きメールを送るだけだ

 料金は専用の「PHOTO-Uプラン」が用意されており、2年契約を前提にした「誰でも割シングル(特定機器)」に加入した場合、月額基本料が390円、上限は780円。しかし現在はキャンペーン中で2011年5月の利用分まではどれだけ通信しても月390円と、かなりお得な料金となっている。

シンプルな使い勝手はauに次ぐ
ソフトバンク「PhotoVision HW002」

 背面を見ると金属製の棒がある。これを取り付けてスタンドとする。縦横置きどちらでも問題ない。タッチセンサーのレスポンスは同じHuawei製のフォトパネル01と比べて、ほんの少しテンポが遅いかな? というほどの差。ただしタッチセンサーのアイコンの配置など違う点も色々ある。

 後述するDPF-NS70とともに、購入時点ではソフトバンクのケータイ(ディズニー・モバイルを含む)からのみ写真を送ることができる。この際は端末に付与されている電話番号を宛先にして、写真付きメールを送る。この場合の月額料金は490円。なお「Eメールサービス」を利用すると、PCや他社ケータイからも写真を送ることができるようになるが、それには別途月300円のオプション料金が必要である。

 同じPhotoVisionでもDPF-NS70はまったく異なる製品で、通信速度のスペックにも差がある(HW002は最大384kbpsなのに対し、DPF-NS70は最大7.2Mbps)。とはいえ製品の性格上、基本的には自動的に画像を受信するので、あまり問題になることはないだろう。

ソニー製の高機能フォトフレーム
ソフトバンク「DPF-NS70」

 ソフトバンクのPhotoVisionシリーズに含まれる機器だが、製品の箱にはソニーのロゴが大きく描かれ、製品の問い合わせ先もソニーと、通常のケータイとはやや性質が異なる存在である。とはいえ、サービス内容や料金体系は前述のHW002とまったく同じである。

 大きな特徴としては机などに置いて飾ることはもちろん、壁掛けもできるようになっている点。またリモコンは小さいながらも、たくさんのボタンが配置されている。もっとも最近のテレビやレコーダーのボタンをなんとなく操作できている人なら、説明書を見なくても問題なく使いこなせる範囲だろう。ボタンが多いからといって、難しい機能や特別な機能が増えたわけではない。階層メニューをカーソルキーで操作する回数が減って、より使いやすくなっているイメージだ。

ソニーブランドを出して販売しているだけあって、多様なメモリカードに対応、リモコンも高機能と、単体のフォトフレームとしても十分魅力的な性能を持つ

 ボタンのレスポンスはauのPhoto Uのリモコンより少し良いかなという印象。裏側にはカードスロットがたくさんあって他製品より大柄だ。ただ使える外部メモリの豊富さや、プリンタ/PCと接続して印刷することも可能なことを考えると、デジカメの画像をコピーして見るのにも便利そうだ。


ケータイから写真を送るだけなら「Photo U」

 単純に“ケータイからフォトフレームに写真を送る”だけなら、もっともお手軽なのはauのPhoto U。料金もシンプルで、何の迷いもなく購入/操作ができる。ソフトバンクのPhotoVisionは、ソフトバンクケータイ以外からは別途Eメールサービスの申し込みが必要なのが複雑さを感じる。画像を送る側の人全員がソフトバンクユーザーならばいいのだが。

 ドコモのフォトパネルは初期設定が面倒ではあるが、あくまでそれは最初だけのことで、しかもわかりやすい説明書が同梱されているので、それを見ながら設定するのは、初心者でも十分可能だろう。写真を送った人がフォトフレームに触れることなく、データを削除できるのはドコモだけだ。他社の端末でも送り間違いなどをすることは、まずないとは思うが、遠くのフォトフレームに何が表示されているか知る術は無い。変な画像を送ったことに気づかないままという可能性はゼロではない。

 なお3G回線対応のフォトフレームであるからには、ケータイのエリア内でないと基本的に利用できない。田舎に住む両親などにプレゼントする場合は、実際に設置を予定している場所で通信が可能なのかどうか、あらかじめ確認してから製品を購入するようにしたい。


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン