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ソニーのミラーレス一眼「NEX」を使いこなす! 第11回

やっと出たけど入手困難!? 18-200mmレンズを試す

2010年10月07日 12時00分更新

文● 周防克弥

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解像感の高い写真が撮れる

 早速画質をチェックしてみた。絞り開放のF3.5では周辺部の光量落ちが見られるが、気にするほどではなく、F5.6で光量落ちは気にならなくなる。


18mm側 絞りの変化による描写の違い

F3.5

F3.5

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 中央部のシャープネスは開放から高く、絞ってもそれほど変わらない。F11を超えると徐々に解像感が落ちていくのであまり絞らないほうがいいだろう。

 周辺部は開放時に極四隅で甘くなり、F11まで絞っても多少改善する程度。ただし本当に隅なので、全画面でシャープネスが必要でない限り問題はないだろう。歪曲収差が多めなのは気になる所だ。


200mm側 絞り変化による描写の違い

F6.3

F6.3

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

F32

F32

F40

F40

 最望遠側でも開放では若干周辺部での光量落ちがあるが、F8.0で気にならなくなる。絞り開放のF6.3から解像力が高い。

 絞っていくと少しだが解像力が高くなり、F11あたりで一番よくなる。F16まで絞ってしまうと一気に解像力が低下し始めてしまい、それ以上絞ってもどんどん解像力が低下してしまう。

 周辺部でも解像力は高く、中央部と同じ傾向が見られる。歪曲収差は見られない。


各ズーム域、F8.0での比較

18mm

18mm

約35mm

約35mm

約50mm

約50mm

約70mm

約70mm

約100mm

約100mm

約200mm

約200mm

 上の写真は絞りF8.0でズームしながら各焦点距離での画像を比較してみたもの。ズーム中も解像感の変化はほぼ同じ傾向で、ワイド側よりも若干ズームアップしたほうが解像感は高くなる。

 歪曲収差は18mmで樽型の収差だが、35mm付近では逆側の糸巻型の収差になり、100mmくらいまではそのまま糸巻型の収差が若干見られる。

 高倍率ズームとしては全体的に解像感が高く、シャープな画像を記録することができる。あまり絞らないで使うようにしなければならないが、かなり満足度の高い画質が得られる。

 広角側ので歪曲収差が気にはなるが、実際に色々撮っても直線が多い場合や建造物を水平に撮らなければあまり気にはならなかった。

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