解像感の高い写真が撮れる
早速画質をチェックしてみた。絞り開放のF3.5では周辺部の光量落ちが見られるが、気にするほどではなく、F5.6で光量落ちは気にならなくなる。
18mm側 絞りの変化による描写の違い
中央部のシャープネスは開放から高く、絞ってもそれほど変わらない。F11を超えると徐々に解像感が落ちていくのであまり絞らないほうがいいだろう。
周辺部は開放時に極四隅で甘くなり、F11まで絞っても多少改善する程度。ただし本当に隅なので、全画面でシャープネスが必要でない限り問題はないだろう。歪曲収差が多めなのは気になる所だ。
200mm側 絞り変化による描写の違い
最望遠側でも開放では若干周辺部での光量落ちがあるが、F8.0で気にならなくなる。絞り開放のF6.3から解像力が高い。
絞っていくと少しだが解像力が高くなり、F11あたりで一番よくなる。F16まで絞ってしまうと一気に解像力が低下し始めてしまい、それ以上絞ってもどんどん解像力が低下してしまう。
周辺部でも解像力は高く、中央部と同じ傾向が見られる。歪曲収差は見られない。
各ズーム域、F8.0での比較
上の写真は絞りF8.0でズームしながら各焦点距離での画像を比較してみたもの。ズーム中も解像感の変化はほぼ同じ傾向で、ワイド側よりも若干ズームアップしたほうが解像感は高くなる。
歪曲収差は18mmで樽型の収差だが、35mm付近では逆側の糸巻型の収差になり、100mmくらいまではそのまま糸巻型の収差が若干見られる。
高倍率ズームとしては全体的に解像感が高く、シャープな画像を記録することができる。あまり絞らないで使うようにしなければならないが、かなり満足度の高い画質が得られる。
広角側ので歪曲収差が気にはなるが、実際に色々撮っても直線が多い場合や建造物を水平に撮らなければあまり気にはならなかった。
この連載の記事
-
最終回
デジカメ
NEX-3を手放せない理由、そして課題 -
第13回
デジカメ
怪しいサードパーティーレンズ「SLR Magic」で遊ぶ! -
第12回
デジカメ
待ちに待ったNEX用新ファームウェアを試す! -
第10回
デジカメ
お手軽ドレスアップ? NEXの見た目を変えてみた -
第9回
デジカメ
強力なライバル出現!? α33 vs NEX-3 -
第8回
デジカメ
αと言えば! 「Dレンジオプティマイザー」と「HDR」を詳しく検証 -
第7回
デジカメ
広角16mmこそNEXのコンパクトさを生かす! -
第6回
デジカメ
「NEX-3」 と「PEN」を天秤にかけてみる -
第5回
デジカメ
α用Aマウントアダプターで楽しさ倍増!? -
第4回
デジカメ
NEXの初期設定を徹底的に見直す - この連載の一覧へ