Ubuntuで使う仮想化ソフトウェア、何を使ってますか?
hito:Ubuntuで使える仮想化ソフトウェアって、VMware・qemu-kvm・VirtualBoxぐらい?
村田:Xenは8.04まででUbuntuでは使えなくなってますし……。
あわしろいくや:打ち止め(ラストオーダー)ですなぺぐぅっ。
編集S:黙れ、電撃文庫ロイヤルカスタマー。
瀬尾浩史:ロイヤルカスタマーに向けて全力でハリセンを振り下ろした人が居るペン……。
hito:気にしてはいけない。いくやさんだし。
あわしろいくや:最近は完全にギャグキャラ扱いですな!
やまね:いや……。道場にギャグキャラじゃない人がどれぐらい居ると……?
瀬尾浩史:えっペン。
村田:なにか胸を張ってるペンギンがいるで味噌。
小林:むごいのでノーコメントにしておきましょう……。
編集S:ぬー、VMware・qemu-kvm・VirtualBoxの三つとも、読者さんのために、製品名やらを解説しておいてくれると嬉しい。特にqemu-kvm。
あわしろいくや:VMwareは割と言わずと知れた感じですが、最古参に分類される仮想化ソフトウェアですな。初代は20世紀に出てきてます。
瀬尾浩史:10年選手……。
ミズノ:いくやさんがVMware Workstationを愛用してますね。
あわしろいくや:スナップショット取ったり、ちょっとしたDirectXアプリを動かしたりできて非常に便利ですな。
hito:昔はめっちゃ高いソフトウェアだったんですが……。
あわしろいくや:今だと$200しませんな。安いかどうかは買う人次第ですが……。
ミズノ:確かいくやさんは2ライセンスかそこら持ってるVMwareラヴな人だったはず!
あわしろいくや:VMware最強ですからな!
小林:VMware Workstationが有償、VMware ESXi・VMware Playerが無償、という棲み分けになっていますね。
編集S:VMware Playerはわかるけど、ESXiがなんか強そうで近づきたくないのだ。
hito:VMware Serverはメンテナンスが止まってますしなぁ。
あわしろいくや:サーなんとかさんのことはどうでもいいです……。
ミズノ:せめてServerって言ってあげましょうよ……。
村田:ESXiは、「そもそものOSの代わりにインストールして使う」タイプの仮想化ソフトウェアなので味噌。
あわしろいくや:普通の仮想化ソフトウェアだと、UbuntuなりWindowsの上に、アプリケーションとしてインストールしますよね。ESXiは、「UbuntuなりWindows」の代わりとして動作するんですな。
やまね:で、OSそのものとしての役割も果たしつつ、仮想化されたOSも動かせる、と。ハードウェアを直接仮想化ソフトウェアが扱えるから、普通の仮想化ソフトウェアよりも性能が高くなる、と言われてますね。
瀬尾浩史:UbuntuとかWindowsにインストールして使うタイプだと、既存のOSの上に乗ってるから不便になるペン?
hito:そんな理解でよろしいかと。
編集S:うーん。……廃人専用って理解でいい?
ミズノ:ご家庭ならそうですね!
編集S:よしOK、忘れる!
hito:まあ、ESXiはうまく動くハードウェアも微妙に限定されてたりするので、普通の人が使う機会は少ないような気がします。
瀬尾浩史:待つペン、ここには普通の人っているペン?
あわしろいくや:自分は一般人ですな!
ミズノ:自分も一般人ですよ!
やまね:……うん、ツッコまないのが大人のマナーだ。
編集S:あとqemu-kvmって何。VirtualBoxは使ってるからまだ分かるけど。
ミズノ:「KVM」っていうのは、Linuxカーネル標準の仮想化機能ですね。Kernel-based Virtual Machine。こいつは実はメモリ空間とか、仮想化のインターフェースしか提供してくれないので、周辺デバイスをなんらかの形で提供する必要があります。それがQEMUで、あわせて「qemu-kvm」と呼ぶことが多い、と。
編集S:なんか難しいものだということが分かった。
hito:Ubuntuだと、「ubuntu-vmbuilder」で使えます。実は標準の仮想化手法ですね。特徴は……なんだろう、カーネルに組み込まれてるから効率良く動く(速いとは限らない)ことと、みんなで寄ってたかって開発してるから開発スピードが速いこと……。
編集S:うん、分かった。
瀬尾浩史:なにが分かったペン?
編集S:素人にはお勧めできないってことが分かった。
村田:台無しな気がするで味噌……。
やまね:……あとはVirtualBox、と。
編集S:編集Sお気に入り。インストール簡単だし。
あわしろいくや:OracleにSun(VirtualBoxの現ベンダ)が買収されたので、いろいろと将来が悲観視されてますが……。Sun版とかOSEの使い分けもありますな。
編集S:ぬ、Sun版(Oracle版)とOSEの違いの説明求む。
あわしろいくや:Sun版とか言われてるのは「Oracle VM VirtualBox」というやつですな。これはクローズドソース。「個人」用なら無償で使えますが、商品ですな。OSEはそれを元にしたオープンソース版。機能はクローズドソース版の方が強いです。
hito:びみょーなところですよねぇ。VMwareがEMCに買われたときもわりとびくびくしましたが、特に値上げとか顕著な製品ラインの縮小とかはなかったでしたし。
あわしろいくや:サーなんとかさんは……。
ミズノ:VMware Serverの放置っぷりについては忘れた方が! ていうかあれ、たぶん買収と関係ないし。
hito:VirtualBox OSEをメンテしなくなる可能性はもちろんありますけど、極論クローズドソース版でも個人利用なら無償だし、「自分でいぢる仮想化環境」はKVMがあるしであんまり大きな影響はないかも……。
やまね:ESXiだと使うの大変だし、そもそもLinux上で動くものではない、qemu-kvmは素人にはお勧めできない、という感じで、VirtualBoxかVMwareになるのかなぁ。VirtualBoxの場合、クローズドソース版になるかOSEになるのかはケースバイケースで、VMware Playerにするか、VMware Workstationになるかは財布次第、と。
あわしろいくや:お金に余裕があるなら、VMware Workstation買った方が幸せになれますよ! サクサクだし!
hito:VMwareは「OSを勝手にインストールする」モードがあって、楽勝で仮想マシンをセットアップできるんですよね。
編集S:え、なにそれ。
ミズノ:ちょっと操作すると、OSインストール時に聞かれる質問とか、そーいう部分を全部VMwareがお膳立てしてくれて、全自動でOS入るんです。
村田:仮想マシンをたくさんセットアップする人にはお勧めなので味噌。
編集S:ほほう。使ってみよう。
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