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最新ゲームPCのオススメパーツ構成とは?【Intel編】

2010年10月06日 13時00分更新

文● 池座 優里

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LostPlanet2ベンチマーク

LostPlanet2ベンチマークではDirectX9バージョンと最新のDirectX11バージョンが用意されている。今回は最新のDirectX11に対応したベンチマークを利用した

ベンチマーク結果。BIOHAZARD5と同様にフレームレートの推移がグラフで表示されると共に、フレームレートの平均値とランクが表示される

 最後にDirectX11世代のゲームタイトルとして、「LostPlanet2 ベンチマーク」を使って計測を行った。解像度1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンを計測し、モーションブラーをオン、アンチエイリアスをMSAA4X、影品質、テクスチャ品質、演出レベル、DirectX11FeatureはすべてHIGHに設定している。

「LostPlanet2」(単位:fps) better→

 こちらのベンチマークはDirectX11に強い「GeForce GTX 400」シリーズが総じて良い結果となった。
 最もスコアの良い「GeForce GTX 480」では、解像度1280×720ドットの場合で57.6fpsと60fpsまであと一歩、1920×1080ドットで43fpsと今回の設定でも遊べるレベル。
 「GeForce GTX 460」もかなり健闘しており、価格帯では上位となる「Radeon HD 5850」を大きく上回る結果で、1280×720ドットなら今回の画質設定でも遊べるレベル。一方で、1920×1080ドットでは30fpsを下回っており、画質設定を下げる必要があるだろう。
 また、Radeon勢には厳しい結果で、「Radeon HD 5850」でも1280×720ドットで31.8fpsとなんとか30fpsを超える程度。「Radeon HD 5770」にいたっては22.8fpsと「LostPlanet2」をやるには力不足の感が否めない結果となった。
 SSDとHDDの違いについては、こちらも誤差の範囲内で、他のベンチマークと同様スコアに影響はなかった。

消費電力の違いをチェックしよう

 最後に消費電力の違いを確認してみたい。今回も「Watts up? PRO」を使い、30分放置して最も低い状態をアイドル時、「FF XIVベンチ」のHIGH設定で最も消費電力が高かった時点をフルロード時とした。

「消費電力」(単位:W) ←better

 アイドル時は「GeForce GTX 460」が62Wと非常に優秀な結果に。たまにゲームをやるようなライトゲーマーの場合、アイドル時間が長いことが多い。そのようなユーザーには「GeForce GTX 460」がおすすめできる。
 一方フルロード時を見ると、「FF XIVベンチ」の結果が最も良かった「Radeon HD 5850」が「GeForce GTX 480」や「GeForce GTX 460」を大きく下回る結果となった。
 また「Radeon HD 5770」は約200Wとこのクラスの性能では消費電力が少なく扱いやすいビデオカードと言える。
 SSDとHDDの違いについては、もともとSSDの消費電力が非常に小さいことからアイドル時、フルロード時とも明確な違いは出なかった。

まとめ

 以上、2回に渡ってゲームPCの構成について紹介してきた。そして、ゲームPCを考える上で一番重要なのは、やはりビデオカードと改めて感じさせられた。ところが、そのビデオカードもゲームタイトルによっては最適化具合が異なる場合が多い。そのゲームタイトルにあった製品を選ぶ必要があるわけだ。

 まず「FF XIVベンチ」の結果を見てると、Radeon HD 5xxx系が全体的に良い結果となった。特に「Radeon HD 5850」を使えば、ベンチマークの結果ではHIGH設定でも高画質で遊べることになる。また「Radeon HD 5770」も健闘しており、LOW設定なら、こちらも快適に遊べる。よって消費電力も全体的に少なめで「FF XIV」をプレイするならRadeon系がおすすめ、と言いたいところだが話はそう単純ではない。あえて「FF XIV」のためにPCを組むのであれば、やはり推奨GPUである「GeForce GTX 460」以上の製品を選択するべきだろう。これは秋葉原のパーツショップで店員に相談しても明らか。こちらでビデオカードをRadeonに指定でもしない限り、「FF XIV」のプレイを前提としながら、Radeonシリーズを勧める店員はまずいない。「FF XIVベンチ」の結果では優秀なスコアを出すRadeonシリーズではあるが、「FF XIV」プレイということであれば、現状では「GeForce GTX 460」以上の製品をお勧めする。
 加えて、これら「GeForce」シリーズだが、今後リリースされるNVIDIAの最新ドライバーGeForce Driver「Release 260世代」では「FF XIVベンチ」のパフォーマンスが最大20%向上するという。ベンチ結果も、今回とはさらに異なる結果となる可能性が高い。  とはいえ、AMDもCatalyst10.9で「FF XIV」のCrossFireXに対応するなど、最適化を進めている。Radeonシリーズでの「FF XIV」プレイにこだわるのであれば、このあたりは要チェックだろう。

「FF XIV」のためにPCを組むのであれば、推奨GPUである「GeForce GTX 460」以上の製品を選択するべき。ただ「FF XIVベンチ」の結果はRadeon HD 5xxx系が全体的に良い結果なので、Radeonを選んでも問題はない。ここは好みの問題だろう

 その他、10月に発売となる「LostPlanet2」を最新のDirectX11の環境で楽しむならGeForce GTX 4xx系、特に1920x1080ドットでも高画質で遊ぶことができる「GeForce GTX 480」をおすすめしたい。もしくは、1280×720ドット程度の解像度や画質設定を多少落としてもいいなら「GeForce GTX 460」のオーバークロックモデルを選択するのもあり。同タイトルは基本的にNVIDIA系に最適化されており、ビデオカードの要求スペックも高い。最低でも「GeForce GTX 460」以上が必要と考えていいだろう。

「LostPlanet2」を最新のDirectX11の環境で楽しむならGeForce GTX 4xx系、特に1920x1080ドットでも高画質で遊ぶことができる「GeForce GTX 480」をおすすめしたい

 最後に、SSDについてはゲーム系のベンチマークスコアに直接影響は無いことがわかる。ゲームを快適にしたい場合、優先すべきはまずビデオカードやCPUへの投資となるが、OSやゲームの起動など、システム全体の快適化のためにも余裕があれば是非追加投資したいカテゴリーといえる。

SSDはWindowsの起動が速くなるなどのメリットがあるが、ゲーム系のベンチマークスコアにはあまり影響しない。ゲーミングPCに限ってはビデオカードやCPUへの投資を優先したい

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