D3100とKiss X4で撮り比べてみる
両方を同時に使用したときの感想は、D3100の方が場合によってオーバー気味の露出判定をする傾向に感じた。D3100はマルチパターン測光の場合、RGBの成分まで露出判定に加えているためではないかと思われる。AEでの撮影時は個人的には常時-0.3から-0.7の露出補正をした状態がちょうどいいと感じた。
オートフォーカスに関しては、D3100がフォーカスポイントが11点(うちクロスセンサー1点)に対しKiss X4は9点の測距点となっている。数でこそD3100の方が多いが画面全体に対する測距点がカバーする範囲はさほど変わらない。
ピントの精度に関しては、カメラにフォーカスポイントを任せた状態――D3100ならAFエリアモードを「オートエリアAF」に設定、Kiss X4ではAFフレーム選択を「自動選択」に設定時――では、若干だがD3100の方が意図した位置にピントが来ることが多かった。
それぞれ任意でポイントを設定することもできるが、その際は少しだけフォーカスポイントが多いD3100は優位かもしれない。
ライブビュー時のコントラストAFに関してはどちらも甲乙付け難いくらいの動作速度だった。少し便利に感じたのは、D3100のライブビューモード時、フォーカスポイントを移動して撮影後、フォーカスポイントを中央に戻したいときマルチセレクターの中央にあるOKボタンを押すことでワンタッチで中央に移動することだった。
動画撮影機能はどちらもMPEG-4 AVC圧縮によるフルHD(1920×1080ドット)に対応。フルHD撮影時のフレームレートは、D3100が24Pのみなのに対してKiss X4は24/25/30Pを選択できる。若干Kiss X4がフレームレートでは有利だろう。
動画の連続撮影時間は、D3100はどの解像度やフレームレートでも最長撮影時間は10分となっているが、対するKiss X4は約12分とあまり変わらない。しかしそれはフルHD時での話で、640×480ドットの解像度ではKiss X4は約24分の撮影が可能だ。使用用途(ネットでのみ公開したい場合など)によってはKiss X4の方が都合がいいだろう。
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