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買ったからには全部言いたい! ニコン「D3100」の実力 第2回

となりの芝生が気になる!? D3100 vs Kiss X4

2010年09月30日 12時00分更新

文● 小林 伸

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D3100とKiss X4で撮り比べてみる

マルチパターン測光で撮影。左がD3100、右がKiss X4。D3100は少し明るめの花びらの明るさに撮影されている

同じくマルチパターン測光で撮影(左がD3100、右がKiss X4)。白い花びらの見た目はD3100のものに-0.2か-0.3程度の露出補正を加えたくらいが理想的

D3100(左)は中央部重点測光に切り替えてみた。Kiss X4(右)は評価測光のまま。大体似たような露出の傾向になった

 両方を同時に使用したときの感想は、D3100の方が場合によってオーバー気味の露出判定をする傾向に感じた。D3100はマルチパターン測光の場合、RGBの成分まで露出判定に加えているためではないかと思われる。AEでの撮影時は個人的には常時-0.3から-0.7の露出補正をした状態がちょうどいいと感じた。

D3100の中央部重点測光(左)とマルチパターン測光(右)の比較。同じアングルでもコレだけ明るさに差が出てくる

 オートフォーカスに関しては、D3100がフォーカスポイントが11点(うちクロスセンサー1点)に対しKiss X4は9点の測距点となっている。数でこそD3100の方が多いが画面全体に対する測距点がカバーする範囲はさほど変わらない。

 ピントの精度に関しては、カメラにフォーカスポイントを任せた状態――D3100ならAFエリアモードを「オートエリアAF」に設定、Kiss X4ではAFフレーム選択を「自動選択」に設定時――では、若干だがD3100の方が意図した位置にピントが来ることが多かった。

 それぞれ任意でポイントを設定することもできるが、その際は少しだけフォーカスポイントが多いD3100は優位かもしれない。

 ライブビュー時のコントラストAFに関してはどちらも甲乙付け難いくらいの動作速度だった。少し便利に感じたのは、D3100のライブビューモード時、フォーカスポイントを移動して撮影後、フォーカスポイントを中央に戻したいときマルチセレクターの中央にあるOKボタンを押すことでワンタッチで中央に移動することだった。

 動画撮影機能はどちらもMPEG-4 AVC圧縮によるフルHD(1920×1080ドット)に対応。フルHD撮影時のフレームレートは、D3100が24Pのみなのに対してKiss X4は24/25/30Pを選択できる。若干Kiss X4がフレームレートでは有利だろう。

 動画の連続撮影時間は、D3100はどの解像度やフレームレートでも最長撮影時間は10分となっているが、対するKiss X4は約12分とあまり変わらない。しかしそれはフルHD時での話で、640×480ドットの解像度ではKiss X4は約24分の撮影が可能だ。使用用途(ネットでのみ公開したい場合など)によってはKiss X4の方が都合がいいだろう。

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