おすすめBestPicでいいとこ取り au「S003」
S003はシャッターカバーを開けてカメラ機能を起動したときの時間を計ったため、起動時間については若干不利になった部分もあった。連写関連では「おすすめBestPic」があるのが大きなメリット。自分がシャッターキーを押した瞬間以外に、前後4枚の画像を保存できるうえ、そのなかでキレイに撮れた顔写真があると、その画像を教えてくれる。しかも最大サイズの12メガで撮れる。
一方、通常の連写機能は写真の解像度が壁紙サイズ(QVGA~フルワイドVGA)に落ちる「壁紙モード」でしか使えない。それも4枚連写/9枚連写の選択肢しかない。なお表に記した保存確認オフ時の4.8秒は壁紙モード時の数値。解像度を高くできる「カメラモード」だと最速でも6.8秒だった。
新プラットフォームはカメラにも効く? au「S004」
起動時間が遅くなったのは、側面のシャッターキーで起動したため。さらにメモリーカード(microSD)を入れていないと本体データフォルダへ保存先を切り替える表示が出るので、これで時間をロスしてしまった。ただし撮影間隔は短い。「カメラモード」で保存確認オフ時に4秒を計測するなど、S003よりもスピーディーな撮影が期待できる。ただしS003のおすすめBestPic機能は用意されていない。一方、連写機能はS003と同じく「壁紙モード」時にしか使えない。
13メガで連写ができる! au「CA005」
起動時間が遅いのはS003と同じく、側面のシャッターキーと保存先の切り替えのため。撮影間隔は「カメラモード」でも4.3秒とS004とほぼ同じ。
ただ全体的にカメラ機能がサクサク使える印象がある。中でも13メガという最大サイズで4枚連写ができる点が大きなメリット。そのサイズでの撮影間隔はさすがにゆっくり目。連写が終わるまで全体で7秒ほどかかっていた。高速連写機能も別途用意されているが、最大サイズは3メガ。これはパスト連写(シャッターボタンを半押しした状態で撮影が始まり、実際に押す以前の画像も記録できる)も同様だ。
なお写真のサイズを落とす「壁紙モード」を選択すると、壁紙/フルワイドサイズで30枚連写が可能で、しかも秒間60コマ。つまり0.5秒で撮影が終わり、さらにプレビューの表示が始まるまで約3秒。本当に30枚撮ったのが信じられないほどだ。
連写機能がたくさんあって分かりやすい
ソフトバンク「945SH」
総合力で見れば、今回一番機能的に充実していたのが945SH。「すぐ撮りカメラ」はN-04Bのクイックショットには及ばなかったものの確かに速い。さらに「スピード連写」や「3連写カメラ」といった名前のメニューを用意することで、目的の撮影モードが選びやすいのもこのケータイの特徴だ。
そのスピード連写は写真サイズがQVGAの設定ではなんと100枚も連写できる。しかも秒間45コマという高速さだ。さらに1.2メガといったサイズでも枚数こそ減るものの同じく高速連写が可能である。連写間隔が一般的なスピードとなる「普通連写」ももちろん用意されている。
一方、3連写カメラは12メガなどのサイズで、3枚の連写が可能なモードだ。ブラケット機能も用意されており、明るさなどを自動的に変えて写真を撮ることもできる。なお、ベストセレクトフォトは、CA005のパスト連写同様、シャッターを切る直前の画像を残してくれる便利な機能である。
プレビューオフ時の効果が抜群
ソフトバンク「941SC」
通常撮影では撮影の間隔は少々遅いが、プレビューをオフにしたところ、撮影間隔が4~5秒も短縮した。もし撮影が遅いと思っている人はこの設定を試してみるといいかもしれない。
連写モードでは6枚連写/9枚連写、最大解像度は壁紙サイズ(480×800ドット)と他機種と比べると見劣りするが、シンプルなメニューで選びやすく、また連写の間隔を「速い」「普通」「遅い」の3段階で調整できる。同じ被写体を9枚連写してみたが、「速い」では4秒、「遅い」では6秒で撮り終えていた。
色々な撮影を楽しむのに
「N-04B」と「945SH」は切り替えが楽で便利
今回のテストでは通常撮影からクイックショットのような高速撮影や、連写機能などへ切り替えることが多かった。これがスムーズにいかないと連写機能が強力でも、なかなか使う気になれない。そんな中でN-04Bの気軽なクイックショットへの切り替え機能はキー1つでとても使いやすかった。
また各端末それぞれに色々な機能があるのだが、カメラのモードごとに使える機能、使えない機能があって正直わかりにくい。その点、945SHのように「スピード連写」や「3連写」といった形でわかりやすい表記をされていると取っつきやすくてうれしい。
ちなみに「自動保存をオン」にしたり「プレビューをオフ」といった設定にすれば撮影間隔は短くなるのだが、連写で撮影した大量の画像をそのまま保存してしまうことがあるので、連写機能をよく使う人は大容量のメモリーカードを用意するか、逆に保存時に画像を確認するようにしておいたほうがいいだろう。
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