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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第168回

おっさん猫の油断した瞬間

2010年09月24日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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油断しているところを1枚

 うちの大五郎はカメラ嫌いなのだが、ときどき油断する。目の前でカメラの電源を入れるとレンズの駆動音で逃げちゃうが、油断してるときにこっそりカメラを用意しておけばけっこう気にしないのだ。もちろんシャッター音やAF補助光はオフにして。

 だからこれは珍しい例。はじめて見るカメラだから興味を持ったのか(って、猫はそんな細かいところまで覚えてるのか?)、こっそり電源をいれたPowerShot S95を差し出すと、そいつはなんだ? って表情でぐぐっと顔を寄せてきたのだ。思わずシャッター。

PowerShot S95をはじめて大五郎の前で出したときの写真。珍しく興味を持ってきた。だからカメラ目線!(2010年9月 キヤノン PowerShot S95)

PowerShot S95をはじめて大五郎の前で出したときの写真。珍しく興味を持ってきた。だからカメラ目線!(2010年9月 キヤノン PowerShot S95)

 いやほんとに、カメラに興味を示して自分から寄ってくるなんてまずないのだ。

 もう1枚、思いきり油断してるときの顔を。棚の上で舌をペロリの図。ちょっと油断しすぎ。

大五郎はよく舌を出す。しまい忘れることもあるほど。逆にかふかはあまり出さない(2010年6月 パナソニック GH1)

大五郎はよく舌を出す。しまい忘れることもあるほど。逆にかふかはあまり出さない(2010年6月 パナソニック GH1)

 ごはん前もちょっと油断している。夕方になると、「腹が減った、ごはんをくれ」と鳴きながら、仕事をしているわたしの足元にやってくる。指を差し出すとぐいぐいと口元を押しつけ、しばらくうろうろ。

 本当におなかが減ってるときは食事場所でじっと待ってるし、そうじゃないときは主張をするだけしてどっかへ行っちゃう。

 最後はそんな瞬間の1枚だ。

指を差し出すと無防備によってくるのはやはり猫。20mm F1.7の明るいレンズで。こういうときは背景がぼけてくれるのがありがたい(2010年9月 パナソニック GH1)

指を差し出すと無防備によってくるのはやはり猫。20mm F1.7の明るいレンズで。こういうときは背景がぼけてくれるのがありがたい(2010年9月 パナソニック GH1)

 かふかに比べると静的な写真が多いのは、やっぱ性格(と年齢)の違いかな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年10月1日掲載予定



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