このページの本文へ

週刊 PC&周辺機器レビュー 第72回

落としてよし沈めてよし?の頑丈ノート CF-31

2010年09月17日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
液晶ディスプレーはタッチ操作対応

液晶ディスプレーはタッチ操作対応

 さらに、液晶ディスプレーはタッチパネル対応なので、ハンドル部分に収納されているペンで操作できる。ディスプレーを保護するガラス面も相当堅く、強く指で押しても表示がにじむようなことがない。グローブを付けた状態でラフに操作しても、壊れたりすることはなさそうだ。

 キーボードは標準的な配列で、キーピッチは19mmを確保している。防滴のため完全にシールドされているはずだが、タイプ感はなかなか良好。ただし、ディスプレーを開いた状態でもボディー部分の厚みは45mmもあるので、机に置いて使うと手首が浮いた状態になる。普通のノートよりもやや辛いポジションなので、長文の入力などにはあまり向いていないか。

タイプ感のいいキーボードと小さめのタッチパッド

タイプ感のいいキーボードと小さめのタッチパッド

 タッチパッドは55×40mmと小さい。軽くなぞっただけでは反応しないので、強めに指を押し付ける必要がある。右端をなぞるとスクロールするが微調整が難しく、スクロールバーをマウスで動かした方が確実だ。タッチパッドの下には、7つのLEDが備えられており、無線LANやSDメモリーカードなどの状態を確認できる。


豊富な端子類もカバーで完全防護!

 見た目に反して、インターフェース類は充実している。USB端子は4つ搭載し、映像出力はアナログRGBに加えて、HDMI出力も備えている。オフィスで使う時には据え置きのディスプレーに接続したり、持ち出してプレゼンテーションにも利用できる。また、ExpressカードスロットとPCカードスロットの両方を備えるので、会社の資産を選ばず使える。現場で撮った写真も、SDメモリーカードスロット経由でその場で取り込める。

 端子を保護するカバーも堅牢で、ロック機構を備えている。単に上を覆っているわけではないので、意図せずに開いてしまうということがない。

コネクターはカバーで保護されている

コネクターはカバーで保護されている

 Gigabit対応の有線LANを備えているものの、端子のカバーを開いていると、防塵性や防水性が落ちる。ネットワーク機能としては、無線LANにBluetooth、FOMA HIGH-SPEEDも備えるので、現場での通信はワイヤレスで運用したい。

 なお、標準モデルには光学ドライブは内蔵されていないが、必要ならオプションでDVDマルチドライブを追加できる。光学ドライブは左側面のマルチメディアポケットに装着可能だ。バッテリーは87Whのリチウムイオン充電池で、バッテリー駆動時間は約12時間もある。左側面の「イージーアクセスバッテリー」スロットに入っているので、予備バッテリーとの交換も簡単だ。

 法人向けにはオーダーにより、ウェブカメラやモデム、指紋センサー、GPSやSSD、スマートカードリーダーなども内蔵できるという。これらをフル装備したCF-31を触ってみたいものだ。

本体前面

本体前面。ハンドルにはスタイラスペンが収納されている

本体背面(左はカバー閉、右がカバー開状態、以下同)。USBや拡張バスコネクター、アナログRGB出力などが並ぶ。拡張バスコネクター部分はカバー上にスライドカバーがあり、ほかの端子は保護したままこのコネクターだけを使える。シリアルポートも別のカバーで覆われている

本体左側面。上下に並んだExpressカードスロットとPCカードスロット、無線切り替えスイッチ、SDメモリーカードスロット、マルチメディアポケットを備える。写真右はバッテリー

本体右側面。左からHDD、HDMI出力、FOMAカードスロット、有線LAN、USB×2、電源端子

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン