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音楽プレーヤーとしての魅力を再確認

新iPod nanoレビュー これは退化じゃない、進化だ!

2010年09月21日 12時00分更新

文● 広田稔

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 ここから以下の3つは、第5世代iPod nanoにも付いていた機能になる。旧モデルのユーザーにとっては既知のものだが、もう一度紹介しておこう。


3.「フィットネス」が素晴らしい

 「フィットネス」には、いわゆる万歩計にあたる「歩数計」と、別途センサーを利用する「Nike + iPod」という2つの項目が用意されている。ともにiPodの画面で運動履歴を振り返るだけでなく、その記録をiTunesを経由してナイキが運営している「Nikeplus.com」というウェブサービスに投稿して、世界中のジョギング仲間と共有できる。

 両者の違いは、使う機器と記録できる情報だ。より手軽に始めたいなら「歩数計」をオススメしたい。機能をオンにするだけで、本体に内蔵された加速度センサーで歩数をカウントしてくれる。最初に「設定」アプリで自分の体重を設定しておくことで、消費カロリーを計算することも可能だ。

「歩数計」は標準状態で使える。クリップが付いたのでより万歩計のように使えるようになった

 「Nike + iPod」の利用には、「Nike + iPod Sport Kit」(Apple Storeで見る)とセンサーを入れる穴があるナイキの「Nike+シューズ」が必要だ。センサーは、シューズのソール下に入れる小判型の送信側と、iPod nanoのDock端子に付ける受信側がある。

 機材は必要だが、消費カロリーのほかに、スピード、距離、時間も計測できるようになる。音声フィードバックをオンにしておけば、あらかじめ設定した時間や距離、消費カロリーに達したかどうかなどを音声でフィードバックしてくれる。

Nike + iPod Sport Kitを取り付けたところ。iPhone/iPod touchでは受信側のセンサーを本体に内蔵しているので、新型のiPod nanoも……と思ったが今回もやはり非対応。できれば内蔵してほしいところだ

運動の結果はiTuens経由でNikeplus.comに送信できる

 ジョギングしながら音楽を聴きたいというニーズは多いもの。そこに走った距離や消費カロリーを数値で見せてくれるとやる気が出るはず。さらにNikeplus.comでは「チャレンジ」が用意されており、ランニング仲間と走る距離を競い合ったり、日本を1周する距離まで走るといった目標を設定できる。単調なジョギングをより楽しくしてくれるため、やる気も萎えずに運動が続くというわけだ。

4.FMラジオが聞ける

 「ラジオ」は、付属のヘッドホンを差すことでFMラジオを聞けるというもの。アンテナの感度は良好で、アスキー・メディアワークスの社内でもクリアな音質だった。「ローカル局」→「受信」とたどれば受信できるチャンネルを自動でシークして設定してくれるのも便利だ。

 録音には非対応だが、画面の一時停止ボタンを押せば、最大15分まで放送中の番組を一時停止してくれる「ライブポーズ」機能を用意している。

一度、チャンネルを設定すれば、操作画面の矢印ボタンですぐに切り替えられる

5.ボイスレコーダーとしても使える

 「ボイスメモ」は、マイク付きヘッドホンなどを用意することで利用可能になる。入力レベルの調整など細かい設定は用意されていないが、マイクを差して「ボイスメモ」機能を起動し、ボタンを押すだけで録音が可能という使い勝手が嬉しい。録った音声はiPod nano上で聞くだけでなく、iTunesで同期すればパソコンに取り込める。

 「Apple Earphones with Remote and Mic」(Apple Storeで見る)で録音してみたところ、会議室の机の上に置いて記録する用途には十分だった。

ボイスメモの動作画面

iTunesの「概要」タブで「ディスクとして使用する」にチェックを入れておけば、USBメモリーとしてマウントして使える。従来からの機能だが、これも便利

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