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データセンターを冷やせ!

温度と気流の状態をデータベース化することで最適化計算を短縮

日立、IT機器と空調機器を連携させた電力削減技術

2010年09月09日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 9月8日、日立製作所はIT機器と空調機器をリアルタイムに連携させ、データセンターの空調電力を削減する技術を開発した。2012年までにデータセンターの消費電力を2007年比で50%削減するという、同社の「CoolCenter50」プロジェクトの一環として開発され、大きな電力消費を行なう空調機や無停電電源装置の省電力化を狙う。

空調電力効果の削減を実証している場面
空調効率の計算結果を表示している画面

 従来、日立製作所では任意の位置の気流と温度を求めるために三次元熱流体解析による高速シミュレータを用いていたが、空調機の台数や給気温度などさまざまな組み合わせに対して長時間の解析時間が必要だった。今回の技術では、データセンターの熱の流れをパターン化することで、三次元熱流体解析により、IT機器の入排気温度と空調機の給環気温度との関係を示す温度感度をあらかじめテーブル化しておく。そして、このテーブルをベースすることで空調電力を最小化する計算にかかる時間を短縮し、空調機器のリアルタイム制御が可能になったという。また、空調効率の高いIT機器に対して優先的に作業負荷を割り当てることで、データセンター全体での空調の最適化が可能になった。

 日立製作所では空調機器2台を用いた小規模環境の実験において、今回の連携制御技術による空調電力の削減効果の検証を行なったところ、従来の空調機器2台で給気温度を固定した場合に比べ、空調電力を2台の稼動制御で18%、1台の稼動制御で34%まで削減できることを確認したという。今後、日立のデータセンターでの実証実験を予定している。

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