遠隔操作時に失敗すると悲惨なことに?
Hyper-Vのインストールはネットワークに注意しよう!
2010年09月21日 09時00分更新
仮想サーバの作成
Hyper-Vのインストールが完了したら、いよいよ仮想サーバの作成である。本来は、その前に仮想ネットワークと仮想ハードディスクを作成するのだが、その詳細は後述する。仮想ネットワークはGUIでHyper-Vをインストールすればチェックボックス1つで構成できるし、仮想ディスクも最低限の構成は仮想サーバ作成時に行なえるからだ。単に仮想サーバを作成するだけなら、詳細を知る必要はない。
仮想サーバは、以下の手順で作成する。
- 「サーバーマネージャ」を起動し、「役割」-「Hyper-V」-「Hyper-Vマネージャ」のホスト名を右クリックし、「新規」-「仮想マシン」を選択(画面6)
- 「名前」に仮想サーバ名(管理ツールでの識別名)を指定(画面7)
- 仮想サーバに割り当てるメモリ用を設定(画面8)
- 仮想サーバが使用する仮想ネットワークを選ぶ(画面9)
- 「仮想ハードディスクの接続」で「仮想ハードディスクを作成する」を選択(画面10)
- OSのインストールオプションを指定する(画面11)
先ほどの画面7の設定では、既定だとすべての仮想サーバが同じフォルダに作成される(既定値はC:?ProgramData?Microsoft?Windows?Hyper-V)。フォルダの既定値は、Hyper-Vの設定で指定した「仮想マシン」のパスである。仮想サーバが使う仮想ハードディスクは、同じく「仮想ハードディスク」のパスに作成される(既定値はC:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks)。
なんらかの理由で仮想サーバごとに異なるフォルダを使いたい場合は、「仮想マシンを別の場所に格納する」を選択し、適当な場所を指定する。この場合、仮想ハードディスクの保存場所が「仮想マシン」の子フォルダになり、「仮想ハードディスク」のパスは使用されない(図2)。
次回は、仮想サーバーの設定方法を見ていこう。
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