珍しい撮影機能として「ぼかしコントロール」がある。この機能自体は新しいものではなく、以前にも「S200EXR」や「F70EXR」などに搭載されていた。ピント位置を変えながら連写した画像をカメラ内で主要被写体と背景に分離して画像処理を施し背景のボケを強調した一枚の画像を生成する機能である。
ボケの強度を1~3の範囲で調整できるなど面白いのではあるが被写体や状況によってあまりうまくいかないことがある。うまくいく状況(被写体の種類や距離、背景との輝度差など)を試行錯誤しながら使用すると、使いこなしている実感を得られるかもしれない。
フィルムシミュレーションの違い
Z800EXRよりもカメラの使いこなし要素が多いF300EXR。24mm相当の広角から360mm相当の超望遠までの画角をカバーしているズームレンズと合わせて初心者はもちろん、デジカメに慣れたユーザーでも2台または3台目として常時持ち歩くためのカメラとして持っていても面白いかもしれない。