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もう画像は要らない!CSS3で作る申し込みボタン (3/4)

2011年01月18日 11時00分更新

文●菊池 崇

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ステップ4:「矢印」をつけてよりボタンらしくする

 続いて、テキストの横に矢印を付けて、より申し込みボタンらしくしよう。背景画像を使ってもいいが、今回はCSSの:after疑似要素を利用して「お申し込み」の左横にテキストで「»」(Unicodeの16進数表記で0x00BBの記号)を配置する。任意のテキストを追加するのはCSS2.1のcontentプロパティを使えば簡単だ。

contentプロパティで矢印を追加する

 このままだと「»」が「お申し込み」のテキストに近すぎるので、paddingプロパティを適用して「»」に0.8emの余白を追加する。

ボタンのラベルと矢印を離して見やすくする

■CSS[サンプル5]


ul li a:after {
content: "\00BB"; 
padding-left : .8em; }


ステップ5:テキストに立体感をつけて仕上げる

 最後に、ボタン内のテキストにも立体感を付けて美しく仕上げよう。ポイントは、テキストがボックスに埋め込まれたようにtext-shadowプロパティの値をうまく調整することだ。今回は内側へ影をつけるために、2つの目の値に「-1px」のネガティブな値を設定した。

■CSS[サンプル6]


text-shadow : 0px -1px 0px #ccc; /* FF3.5+, Opera 9+, Saf1+, Chrome */


テキストの内側に影を設定したらボタンの完成だ


 今回作成したボタンは、背景色を変更するだけでもさまざまなバリエーションを作成できる。たとえば、Mac OS Xのようにキャンセルボタンを赤色、お申し込みボタンを緑色といった具合に色分けしてもいい。CSS3を実際に触りながら、いろいろなデザインを試してみてほしい。

CSS3ボタンのバリエーション。色や矢印の向きを変えるだけで簡単にアレンジできる


著者:菊池 崇(きくち・たかし)

著者近影

Web Directions East LLC代表。allWebクリエイター塾講師。米国にてマーケティングを専攻修了。貿易会社を経て、allWebにてXHTML+CSS基礎講座、XHTML+CSS中級講座、XHTML+CSS上級講座、microformats講座などの講師。オーストラリア、米国、カナダなどで開催されている世界的に有名なカンファレンス「Web Directions」の日本版である「Web Directions East」の発起人。


⇒次ページに「今回登場したCSSプロパティのまとめ」

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