高速通信に対応している
2つのエリアで実験開始
今回はドコモ/au両方で最大通信速度のエリアとなっている自由が丘駅周辺と渋谷駅周辺の2ヵ所で昼間にケータイを使ってみた。実験内容は「PCサイトのASCII.jpを表示」「そのままASCII.jpのタブを5ページ分次々と切り替える(トップ→ビジネス→デジタルのように)」「YouTubeにメール経由で動画をアップロード」「地図アプリのカーソルを動かす」の4つ。地図アプリ以外は実際に数度時間を計測し、最速値は以下のとおりとなった。
PCサイト表示 | ページ切替 | YouTubeへの映像送信終了時間 | |
---|---|---|---|
ドコモ「N-04B」 | 24秒1 | 1分24秒2 | 13秒1 |
ドコモ「N-06B」 | 17秒8(中断) | 1分36秒4 | 11秒9 |
ドコモ「D903i」 | 1分1秒7(中断) | × | 59秒3 |
実験の結果を見ると、やはりケータイの性能によって、ブラウザーの表示が中断してしまうことがあった。特にD903iはブラウザーの性能が低いのか、ASCII.jpのカテゴリ部分もちゃんと表示しないため、ページ切替の実験はできなかった。また誤算だったのがYouTubeへの動画アップロード。送信終了後にYouTubeへ表示されるまで、とても時間がかかり計測できなかった。これは通信速度よりも動画をアップするための処理の影響もあるのだろう。またauとドコモの機種の送信終了時間の差は、通信速度よりもソフトの問題のようだ。
結果的に最大384kbpsのD903iは「明らかに遅い」ことはわかるが、他の機種はイマイチ差が出ていない。ただし実際に比較して使っていると、明らかな違いがあったので機種別に触れていこう。
画像もばっちり表示し
地図のカーソルも快適 ドコモ「N-04B」
まずPCサイトの表示だが、ASCII.jpを完全に表示できた3台の中では最速。画像の一部が表示されない、なんてことを避けたいのならN-04Bが1番だ。ページの切替も、N-06Bと比べると12秒も速い。実際ページを飛ばしたいときなどは、N-04Bが速いと感じた。ただ今回はまさかのauが30秒もさらに速いという結果。ブラウザの表示方法などで差がついてしまった印象だ。
地図のカーソル移動では、モバイルGoogleマップを使ったが、カーソルをひたすら左側へ移動し、地図を次々と切り替えていくのだがほぼ問題なく表示が追いついていた。急いで地図を見たいときにも頼もしい。
画像が不要ならいいかも? ドコモ「N-06B」
そもそもケータイのスペックに制限があって、フルブラウザでは画像などが一部表示されない状態で中断した。ただし見出しなどの文字情報はひととおり表示されていたので、記事を読むだけなら十分。むしろ「記事だけが読めればいい」という人には、すぐに読めるのでいいかもしれない。ただしページ切替を続けていると、ちょっとずつ表示の遅さにイライラしてくる。トップページの記事を1本読む程度が良さそうだ。
モバイルGoogleマップではN-04Bにまったく引けをとらない。カーソルを動かしていくと、ちゃんと地図の表示が追いつく。都市部の昼間なので通信速度に限界があったのかもしれないが、3.6Mbpsと7.2Mbpsのハイスピードの差はモバイルGoogleマップを使う分にはあまり関係が無さそうだ。
4年前のケータイは買い替えだ、と実感
ドコモ「D903i」
今回用意したD903iは外装もキレイ、完動品である。三菱電機はケータイから撤退してしまったし、Dのファンならまだまだ使おうと思うかもしれないが、さすがに最新の機種と比べると「これはちょっと……」と思う。フルブラウザの表示も画像データの読み出しなどが制限にかかり、中断されるまででも1分もかかってしまった。さらにモバイルGoogleマップを使うと、カーソルに地図の表示が追いつけない。カーソルを動かし続けるのではなく、一度動かしたら地図が表示されるまで待つ、表示されたらカーソルを動かす、といった感じで使わないといけない。
ドコモはハイスピードを実感
ドコモ端末ではフルブラウザを利用したときに通信速度の差が実感できるようだ。特に90Xiシリーズといった古いケータイを使っている人は、最新機種に買い替えると、ハイスピードの性能を実感できそうだ。アップロードに関しては上り5.7Mbpsの対応エリアは現時点では限定的なので、その性能を実感する機会はなかなか無いかもしれない。
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