iTunes 10、ここが変わった
約1年ぶりにメジャーアップデートした「iTunes 10」の主な変更点は3つだ。ユーザーインターフェースの変更と、サードパーティ製AV機器に対しiTunesライブラリーの内容をストリーミング配信できる「AirPlay」、iTunes Storeで他のユーザーとコミュニケーションを図れるSNS機能「Ping」の追加だ。
ユーザーインターフェース、アイコンの変化
ユーザーインターフェースの変更は一目瞭然。音符の色を変えつつ2001年のデビュー時から継承されていたアイコンが、シルバーの縁取りがあるブルー地の上に音符、というデザインに刷新された。驚くべきことに、ウィンドウ右上にあるボタンの配置が、左から右というMac OS Xのアプリケーションに共通のスタイルが崩され、上から下へ向かって赤/黄/緑となった。ウィンドウ左端に配置された「ミュージック」や「ムービー」などのボタンが単色化され、全体的にシルバーメタリックで統一された印象だ。
新表示スタイル「アルバムリスト」
新しい表示スタイルとして「アルバムリスト」が追加されたことにも注目したい。従来からあるリスト表示とグリッド表示の中間に位置付けられ、アルバムアートワークを眺めつつサウンドライブラリー全体を俯瞰できることが、これまであるようでなかった点といえる。
「AirPlay」で機能強化されたストリーミング機能
もう1つのAirPlayは、2004年6月リリースのiTunes 4.6からサポートされた「AirTunes」の機能強化版だ。これまでは「AirMac Express」や「Apple TV」といったApple製品にのみ対応し、ストリーミング可能なコンテンツは音声に限定されていたが、動画や写真も扱えるようになった。仕様がサードパーティーにも開放され、B&WやDenon、JBLといったメーカーのスピーカーやステレオシステムで楽しめるようになったこともポイントだ。現在のところ対応機器が流通していないため、評価は後日とさせていただきたい。
