全体のメニュー構成
最後に設定メニューを紹介する。キヤノンユーザーなら見慣れたメニュー項目である。タブの数が多いが上下は見える以上には項目がないので、マルチコントローラーとサブ電子ダイアルの操作で簡単に設定変更が行なえる。
EOS 7Dとの住み分けが難しいが軽量化は◎
約2年振りのアップデートになるが正当な進化といえる。目新しい機能として「表現セレクト機能」や「アートフィルタ」などの新しい試みが見られる。バリアングルモニターの搭載もEOSラインナップとしては注目だ。
少し残念なのが1年振りのアップデートとはいえ、周りを取り巻く状況の進化が早く、目立つ機能が少ないのが難点。他メーカーや他機種で採用した機能のアップデートが多く、60Dならではの機能が少ない。
特に、昨年に発売された上位機種EOS 7Dの値下がりが激しく(実売14万円前後)、60Dとあまり変わらない値段で購入できてしまう。7Dを上回る機能はあるのだが、それらの多くはKiss系のほうが似合いそうな機能が多く、Kiss X4でも間に合ってしまいそうなほどだ。
EOSシリーズの中間機種としてあまりにも正当すぎる進化で、もっと飛び出た機能の搭載が欲しかった所だ。
とはいえ、下地のしっかりしたカメラで確実な進化があるので、7Dほど大きく重い機種は持ちたくない。でもKissではやや機能不足……といった人には最適といえる。