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ノート向けGPUもFermi世代に! GeForce 400Mシリーズ発表

2010年09月03日 13時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 NVIDIAは3日、ノートパソコン向けのグラフィックスチップ(GPU)、「GeForce 400M」シリーズ7製品を一挙に発表した。いずれもDirectX 11に対応し、2010年のクリスマス商戦向けノートに搭載される予定。

GeForce GTX 470M

発表された製品では最上位に位置する「GeForce GTX 470M」

GeForce GTX 460M

「GeForce GTX 460M」

 今回発表されたのは、エンスージアスト向けに位置付けられる「GeForce GTX 470M」と「同460M」、パフォーマンス向けに位置付けられる「GeForce GT 445M」「同435M」「同425M」「同420M」「同415M」の7製品。いずれもデスクトップ向けの「GeForce GTX 480」と同じFermiアーキテクチャーをベースとした新しいGPUとなっている。

GeForce GT 425M

採用製品が多くなりそうな「GeForce GT 425M」

 全製品がDirectX 11やCUDAに対応するほか、CPU内蔵GPUと連携して消費電力の低減と高パフォーマンスを両立させる「Optimus」テクノロジー、Blu-ray 3Dの再生などに対応している。また、下位の420M/415Mをのぞく製品は、NVIDIAの3Dステレオ映像技術「3D Vision」に対応する。

新製品の主な仕様と機能

新製品の主な仕様と対応機能。表にあるGTX 480Mはすでに出荷済みの製品

GeForce GTX 470M GeForce GTX 460M
製造プロセス 40nm
コア数 288 192
コアクロック 535MHz 675MHz
シェーダクロック 1070MHz 1350MHz
メモリークロック 1250MHz
メモリー種別 GDDR5
メモリーインターフェース 192bit
メモリー容量 1.5GBまで
3D Vision 対応
GeForce GT 445M GeForce GT 435M GeForce GT 425M GeForce GT 420M GeForce GT 415M
製造プロセス 40nm
コア数 144 96 48
コアクロック 590MHz 650MHz 560MHz 500MHz
シェーダクロック 1180MHz 1300MHz 1120MHz 1000MHz
メモリークロック 800、1250MHz 800MHz
メモリー種別 DDR3、GDDR5 DDR3
メモリーI/F 128、192bit 128bit
メモリー容量 1GBまで 512MBまで
3D Vision 対応 非対応

 性能面では、既存のGeForce 300Mシリーズと比較して、40%の性能向上を実現しているという。

ビデオ編集の速度比較

Core i5の内蔵GPUと420Mで、ビデオ編集の速度比較。3倍高速としている

写真補正の速度比較

同じ対象での写真補正の速度比較。5倍高速としている

フォトプレビュー速度比較

同じ対象でIE9でのフォトプレビュー速度比較

Starcraft IIの速度比較

同じ対象でStarcraft IIの速度比較。CPU内蔵ではプレイ不能なほど遅い

 冒頭でも記したように、2010年のクリスマス商戦には、GeForce 400Mシリーズを搭載するノートパソコンが店頭に並ぶ予定という。事前説明会では、ASUSTeKおよびエイサーのGeForce GT 425M搭載ノートの試作機が披露されたが、ノートパソコン大手7社のうち6社から、すでに搭載製品の登場が決まっているとのことだ。

ASUSTeKの425M搭載ノート「N53」

ASUSTeKの425M搭載ノート「N53」

 ゲームやBlu-ray 3Dにも対応できるノートパソコンを求めている消費者にとっては、年末商戦のノートパソコンには期待が持てそうな新GPUの登場である。

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