ボタン設定は設定ソフト「Setpointソフトウェア」で
マウスの設定ソフト「ロジクールSetpointソフトウェア」は、ディスクメディアでは付属しておらず、同社のウェブサイトからダウンロードする。ソフトをインストールすると、最大5つの設定をプロファイルとして記録でき、ワンボタンで切り替えられるようになる。
例えば、初期設定で用意されているゲームプロファイルでは、解像度を大小の2パターンに決め、マウスの動作をパソコンに送る「レポート頻度」を、最大の1000回/秒にしている。この設定なら、細かい操作をするときや一気に画面の端から端まで照準を動かす際などに便利だ。レポート数が高いので、パソコン側のスペックは少々高めを要求されるものの、有線とほぼ同じ操作感を得られる。ケーブルがないマウスでプレイする快適さは、ぜひ体感していただきたいほどだ。
一方、オフィス用途の「Productivity」なら、レポート頻度を抑えて解像度も中くらいで固定。カスタマイズボタンにコピーやペースト、「ドキュメントフリップ」(Windowsフリップ3Dのこと)などの機能を割り当てている。
CAD制作用やテキスト入力用、グラフィック編集用といった細かい用途については、自分好みの設定を割り当てて使うことになる。筆者の場合、解像度を大きくして余計なボタンを無効にした「疲れたとき用」という設定を作っている。
ボタンに割り当てられる機能は、コピー&ペーストや音量の調節、ダブルクリックのほか多数用意されており、非常に充実している。また、dpi増減ボタンのどちらかにほかの機能を割り当てる場合は、dpiを順次切り替えられる機能も用意している。
レポート頻度は初期設定では500回/秒。最大で1000回/秒まで上げられる。もちろん、大きいほうが滑らかに動きをトレースするが、処理の頻度も増えるので多少パソコンには負担になる。最近のパソコンなら気になるほどではないが、ウェブ閲覧やオフィス文書の作成なら、そこまでの頻度は必要ない。通常は標準の500、ゲームは1000という初期設定どおりでいいだろう。
ちなみに、安物のマウスは125回/秒、一般的なマウスでも200~250回/秒で、これでも操作に支障はない。もしパソコンに負担がかかるようなら、標準より低く設定してもいいだろう。
キーストロークやマウス操作などを記録し、ボタンに割り当てるマクロ機能もある。既定の動作をさせたいときや、ゲームのコマンドを入力する際に活用できる。
無線と有線のどちらでも利用できる
G700は無線(2.4GHz帯独自方式)で1000回/秒の通信速度を実現するため、専用の小型アダプターを同梱している。最大6台までのデバイスを接続できる同社の「Unifying」には非対応だ。小型アダプターは、マウスの電池を装着するところに収納できる。モバイルユーザーでも手軽に持ち出せるのだ。例えば喫茶店のテーブルで使うには大きいマウスだが、デスクトップと同様の操作性を得られる。出張時などには持っていくのもよさそうだ。
電源には単3電池サイズのエネループを採用している。単3が1本だけなので、あまり長期間の利用はできなさそうだ(スペック表には動作時間の記述がない)。しかし、付属のUSBケーブルが秀逸なので問題ない。付属USBケーブルをG700に接続すれば、エネループに充電しながらマウスを利用できる。
USB接続時には無線通信ではなく、有線マウスとして動作するのはG700の利点だ。パソコンの環境やアプリケーションによって無線時に問題が発生するようなら、有線で使うといった使い分けができる。ただ、ケーブルは太めで、ゲーム用途には堅いかもしれない。電池を外しても利用できるのでマウスの軽量化にはなるが、あまりメリットはないだろう。
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